トランプ氏の発言で米国債利回り低下
トランプ米次期大統領はウォールストリートジャーナル紙(WSJ)とのインタビューで、
「現状で、米国企業が中国企業と競合することは不可能。ドルが強すぎるためだ」との見方を示しており、
中国の人民元相場に絡んで米ドルが「高すぎる」と発言。
ドル高をけん制しました。
米共和党が検討している国境調整税についても「複雑すぎる」と批判しています。
また報道によると、
トランプ次期政権の経済アドバイザリー委員会の幹部であるスカラムーチ氏は、
スイス、ダボスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)年次総会で、
「我々は通貨の上昇に注視すべきだ」
との見解を示したそうです。
トランプ次期米大統領の発言を受けて米国債利回りは低下しました。
これについては、ドル上昇を招く利上げを何度も行うことは難しくなるとの見方が浮上しています。
スカラムーチ氏は、
「次期政権は、勤労者世帯を支援し、賃金上昇を後押ししていく」
と述べていますが、
ドル高がさらに進行した場合、
景気刺激策の効果は十分に発揮されなくなるおそれがあります。
