トランプ氏とマーケット見通し1
おはようございます。
早速昨日予告したトランプ氏について。
弊社アナリストさんにお話を伺ったものを含めてまとめてみました。
昨日のサタデーナイトの時の写真とともにお送りしますw
結論からいうと、
トランプ氏の政策による円安進行が当面の日本株には支援になると考えられます。
為替相場のドル高円安は今後も継続する可能性が高いでしょう。
今後も財政拡大による米国景気の拡大、米国長期金利の上昇に伴う日米長短金利差の拡大が想定されるほか、
それ以上に、ドル高の最大のドライバーとみられるのは、
トランプ氏は企業が海外で儲けた資金を国内に還流させる場合の税率を下げると明言していることです。
本国投資法の実施は一段のドル高円安進展に寄与するでしょう。
トランプ氏は国内還流時まで認めていた延期措置を廃止するとともに、税率を現状の約40%から15%に引き下げる(最初の1回限りで10%を適用)ことを提案しています。
これが実現した場合、海外に滞留している現地通貨建ての利益が一気にドルに転換されることになるわけです。
この水準は約2.5兆ドルとも言われており、
一時的にドル高円安の流れが急速に強まることになります。
言い換えれば、こうした動きが顕在化するまで、ドル高円安は止まらないともみられるわけです。
ちなみに、ブッシュ政権下での本国投資法では約3000憶ドルの海外滞留資金が米国に還流し、2005年の約20円のドル高を演出しました。
ただトランプ氏はドル高を歓迎しているわけではないので、何か手を打ってくるかも…というのが注視すべきところです。
続く。