日銀金融政策決定会合について
さて改めて20日の日銀金融政策決定会合についてまとめてみますね。
日銀の黒田総裁は、
20日に開かれた金融政策決定会合の後の記者会見で円安・ドル高の流れが続いていることについて「驚くような水準だとは思っていない」と述べていました。
黒田総裁は
「現在の為替の状況は円安というよりもドル高で、今の時点で、円安が行きすぎて問題になるとは思っていない。為替は、ことし2月ごろの水準であり、驚くような水準だとは思っていない」
と指摘しました。
20日の欧米市場では、
黒田日銀総裁のこの発言を意識して、米ドル以外の通貨に対する円売りが観測されました。
市場関係者は
「11月以降の為替相場は円安のように見えるが、市場全体としてはドル高として捉えるべき」
と考えており、具体的な材料が提供されない場合、
日本円が他通貨に対してさらに下落する(日本円の全面安)状況にはならないとの見方も出ています。
なお、一部の市場関係者は、
「日銀の金融政策は為替相場を目的としている印象を与えており、通貨の競争的な切り下げを回避することや競争力のために為替レートは目標とはしないことを含むG20のコミットメントと一致していない」
との懸念が広がっているようです。