連邦政府の債務上限問題について
ドル円が113円台と円安進行していますね!
トランプ次期米政権下では財政拡張によってインフレが進行し、
米長期金利は大幅に上昇するとの見方が大きく広がっており、
ドル高の要因となっていますね。
ただし、トランプ次期政権による拡張的な財政政策には問題点もあります。
連邦政府の債務上限問題です。
米上院は昨年10月30日、
連邦債務の上限引き上げを盛り込んだ2016、17会計年度の予算案を可決しました。
連邦政府の債務上限は2017年3月までの引き上げが認められたことになります。
また、歳出額は2016年度、2017年度合計で800億ドル増額することもこの時点で決まりました。
それでも、2017年1月に就任する新大統領は債務上限問題について改めて取り組む必要があります。
米上下院は共和党が多数派であり、
トランプ次期大統領が難しい議会運営を迫られることはないかもしれませんが、
全ての共和党議員がトランプ大統領を支持する保証はありません。
トランプ次期政権による財政出動がどれほどの規模になるのか、
現時点では固まっていませんが、
一部の市場関係者は、
債務上限引き上げへの対応に手間取った場合、
次期政権の経済・財政政策の調整などが遅れることや、
内容が不十分になることを警戒している、ものことです。
私たちも留意しておくことが必要かもしれません。