111円台をつけたドル円について
さて足元の日本株上昇の原動力となっているドル・円相場ですが、
朝方111円台に乗せた後は上げ一服となっています。
11月9日安値101円20銭からの上昇幅はついに10円に到達です。
2週間弱で10円の上昇はかなり急ピッチですね。
また、25日移動平均線との乖離率は18日時点で5.09%に達しています。
乖離率が5%台まで開いたのは、14年11月20日以来のことです。
10月31日に実施された日銀による追加の金融緩和(ハロウィン緩和)によって、
14年11月3日から約2週間、乖離率が5%前後という猛烈なドル買い相場となりました。
このときのドル・円は、10月30日の109円20銭台から118円20銭台(11月20日)まで上昇。
その後、25日移動平均線が追いついたことや、
短期的な上昇に対する過熱感からドル・円の上げが一服したことから乖離率は低下しました。
ドル・円は1週間ほど116-118円台でもみ合った後、再び上昇し121円50銭台(12月5日)まで買われました。
2010年以降、乖離率が5%を超えたのはこの時だけです。
アベノミクス相場スタート時でも4%台だったことを考慮すると、
ドル・円相場で乖離率が5%台に達するということは、
それだけ稀な状況というわけです。
いったんドル買いが止まるかもしれませんね。