大幅反発 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

大幅反発

今日の日経平均株価は、
前営業日比396円12銭高の1万6650円57銭、
TOPIXは25.63ポイント高の1305.53と、
ともに想像通りのw大幅反発となりました。
米雇用統計のポジティブ・サプライズや、
金曜の欧米株高の流れを受けた形です。
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金曜のドイツ株式指数(DAX)は3営業日続伸となり、
終値は前日比139.35ポイント高の10367.21。これは今年4月以来約3カ月半ぶりの高値です。 
ロンドンも続伸し、2015年7月以来となる高値をつけています。
ダウもあげましたね。

雇用統計はといいますと、
非農業部門就業者数は25万5000人増お市場予想の18万人増から大幅に上振れる結果に。
米国の雇用環境の堅調な回復を示しました。

5月の非農業部門就業者数は改定値で1.1万人とびっくりするくらい少なく、
6月の非農業部門雇用者数は28万7000人増と急激に増えるなど不安定だったため、今回どうなるかはとても注目されていました。

失業率は4.9%と市場予想の4.8%よりは僅かに悪かったものの、前月と同じ数値ですし、良い水準だといえます。

この良好な結果を受けてFRBによる年内利上げの可能性が高まり、
市場に織り込まれた年内利上げの確率は約46%と、発表前の約34%から大きく上昇しています。
またこれを受けて米長期金利が上昇していました。

米金利引き上げ期待がやや高まったことから、
米景気への先行き不透明感が後退し、
為替市場で円高ドル安の進行が一服しました。

利上げの時期について年内の利上げ実施は難しいという見方に変化が無いとの意見も多くあります。
足元の日本国債の価格下落が影響して日米金利差が縮小傾向にあることなどから、
円安ドル高の地合いが一気に強まる展開は難しいのではないでしょうか。
 
そもそも日経平均は、日銀によるETF買入によって、既に下落しにくい需給面となっています。
前場のTOPIXが前日比+0.07%だった5日、買入は見送られたことから、
今のところ前場TOPIXがある程度下落していれば、後場ETF買入が実施されるとの見方となっているようです。
つまり現在の日経平均は底堅く非常に下げにくい状況にあるといえます。
 ただ、9月の日銀会合に向けて海外投資家の参戦は手控えられる可能性は高くなっています。
加えて上値も重く、薄商いでの16000円から17000円のレンジ相場になることが予想されています。