経済対策は20兆円規模？

さて、報道によると、

政府が新たにまとめる経済対策は20兆円規模になる可能性が高いとみられており、

これに伴う追加の財政支出が発生することから、

日本銀行による国債買い入れ額の増加が柱となる追加緩和への期待が広がっています。

景気対策については、

以前は10兆円規模でしたが、6月下旬に自民党の二階総務会長は、

「英国の欧州連合（EU）からの離脱決定で日本経済への悪影響が懸念される」

との理由で、

財政投融資も含めて総額20兆円の経済対策を講じるよう安倍首相に提言しています。

今後の流れですが、

政府は与党と調整を進め、

8月上旬にも経済対策を閣議決定するもようです。

財源については、2016年度第2次補正予算案を秋の臨時国会に提出し、

経済対策費用に充てることになりそうです。

第2次補正予算案に含まれる追加の財政支出（国債発行）は3兆円を超えると予想されていますが、 

この部分が日本銀行による国債買い入れの増額でカバーされることになります。

ただしこの程度では為替相場に大きな影響を与えることは期待できないと思われます。

株高は期待できるものの、

円相場については米国の金融政策次第。

現時点では1ドル＝110円を超えて円安・ドル高が進行するかどうか、

微妙な状況です。