スリランカ経済について | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

スリランカ経済について

さて予告通り今日はスリランカ経済について書いてみたいと思います。
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2015年は大統領選挙と国会総選挙という2つの国政選挙があり、
政治的に不安定ということもあって建設分野を中心に活動がやや低調気味となったようです。
2016年の経済見通しは政治の安定で国内外の投資家の投資意欲の高まりなどを背景に世界銀行は5.6%、IMFは5.5%の成長を予測しました。
スリランカ政府は国際機関を上回る6.5%成長という強気の予測をしていました。
足元ではスリランカは経済が好調で、
1人当たりGDPが約3,600ドルと東南アジア諸国に近づいており、消費も拡大中との報道がされており、好調のようです。

スリランカはインド洋の中心に位置し、
インドと中国に挟まれたその立地から、地政学上の要衝にあります。
インドや中国の大国が影響力拡大を競っており外交のかじ取りが難しいとされています。
その関係性ですが、
2015年1月の政権交代に伴い、スリランカはに転じ、べったりだった中国に依存した外交から「バランス外交」に軌道修正しました。
1月の大統領選挙で破ったラジャパクサ前大統領が過度の親中国路線を転換するとしたのです。
2015年上半期の中国からの投資にはその結果が表れ始めたとの報道がされています。
今年4月の報道では、中国はインド洋周辺で港湾施設の建設を支援する「真珠の首飾り」戦略でスリランカ重視の姿勢を打ち出し、
関係改善を図るとのこと。
現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の海上ルートに位置するスリランカを地政学的に重視しているとされています。
またスリランカ政府は、南シナ海の領有権問題で中国政府の紛争を解決する活動を評価する旨の声明を発表し、中国に配慮しているように見えます。
この「真珠の首飾り」戦略において途中に位置しているインドは中国政府の意向に従っていないので、
近隣のスリランカ政府への切崩しを行う事となったとのこと。
現代版シルクロード経済圏もチェックしておきたいですね。