5営業日ぶりに大幅反発 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

5営業日ぶりに大幅反発

今日の日経平均株価は、
前営業日比601円84銭高の1万5708円82銭、TOPIXは45.91ポイント高の1255.79と、
ともに5営業日ぶりに大きく反発しました。

米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上振れたことで米国で株高だったことや、
参議院選挙で憲法改正に前向きな勢力が3分の2の議席を占め、与党が勝利したことで大型経済対策への期待感もあり、
買い意欲が旺盛となりました。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が全体の96%を占める全面高商状で、
セクターでは33業種全てが上昇。
米国で正式公開された「Pokémon Go」の人気が急上昇中と各メディアが伝えている任天堂<7974>の急伸でその他製品が上昇率トップとなりました。

日経平均は本日大幅な反発となっていますが、
テクニカルで紐解いてみますと、
5日移動平均線、25日移動平均線がともに下向きとなっておりトレンドは弱いまま。
一方、週足でも、13週移動平均線、26週移動平均線は右肩下がりとなっています。
2月安値と6月安値のダブルボトム形成に期待していましたが、
反発よりも一段安を警戒しておいたほうが良さそうな形状です。
 
仮にこの水準を割り込むと、
14年10月の黒田バズーカ第2弾の直前の水準、
及びPBR1.0倍割れとなる14500円レベルが意識されるでしょう。
足元、日本株は売られ過ぎ感が強いとの指摘もありますが、
ドル・円が100円の水準であれば、
市場でよく言われている日経平均EPS1200円は、1100円レベルまで下落し、
EPS1100円に6月平均PERの13.0倍をかけると14300円となります。
 
米金利の引き上げ観測が後退していることから、
為替市場で、ドル・円が6月24日の安値99円02銭を割り込めば、
株安、円買いが加速し、先物市場では売りが売りを呼ぶ展開となると考えます。