今週のマーケットの前に | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

今週のマーケットの前に

おはようございます!
今週のマーケットが始まる前に…

先週金曜に発表された6月の米雇用統計発表されましたね( ´ ▽ ` )ノ
景気動向を反映する非農業部門雇用者数が前月比+18.0万人、
失業率は4.8%と予想されていましたが、
非農業部門の就業者数が前月比28万7000人増と、
前月の1万1000人増(改定)から大幅に回復し、予想も大幅に上回りました!!
米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズの3万5000人規模のストライキが5月末に終わったことなどが寄与しているようです。
失業率は4.9%と前月から0.2ポイント悪化したものの予想はわずかに上振れしています。
また賃金も上昇しています。
今回の雇用統計の結果で、
米雇用市場は堅調であることが示されたとみていいでしょう。
予想以上に雇用が改善したことで発表と同時に一気にドル買いが加速し、
円は一時1ドル=101円台前半に急落しました。
現在は1ドル=100.66円となっています。

好調な雇用統計を受けて8日のダウ平均は、
前日比250ドル86セント(1.4%)高の1万8146ドル74セントと大幅反発!
またS&P500種株価指数の終値は2129.90と、過去最高値である2130.82を付けた15年5月以来1年2カ月ぶりの高水準となっています*\(^o^)/*
ブレグジット決定前の水準を上回りました!

とはいえ今回の雇用統計は6月半ばの時点で、
6月23日の国民投票の影響は反映されていないことに注意が必要です。

シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円高の15340円、
今日は幅広い銘柄に買いが先行することが予想されますが、
世界経済、金融市場への先行き不透明感が払拭されたわけではないわけです。
留意してくださいね。

EUに目を向けてみますと、
英商業用不動産ファンドが相次いで取引を停止しているという記事を先日書きましたが、
英商業用不動産ファンドが相次いで取引を停止し、すでに7社合計で約180億ポンド(約2兆3000億円)の資産が凍結されました。
これは、英国のオープンエンド型不動産ファンド全体の半分強に当たり、
リーマン・ショック後で最大の投資ファンドの凍結となっています。
また英EU離脱で、
EU諸国の多くの経済見通しが下方修正されました。
それにより、スペインとポルトガルの国に対する信用リスク、つまりソブリン・リスクが再燃する可能性も示唆されています。
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今週末16日の土曜日は京都にてマネースクウェアさんのセミナーがありますので、
そこでもマーケットの背景についてもしっかりお話したいと思います。
ご近所の方はぜひ足をお運びくださいね!