英商業用不動産ファンドについて | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

英商業用不動産ファンドについて

8日のダウ平均は大幅反発しましたが、
欧州連合(EU)離脱を巡る英国経済、そしてヨーロッパ経済への懸念が払拭されたわけではありません。
英国の商業用不動産ファンドが相次いで取引を停止していることについて記事にしましたのでぜひ読んでみてください。

ブレグジット・リスクの高まりに注意!、サンワード貿易の松永氏(三井智映
子) 

松永さんによると
『ロンドン市場は、EU金融市場の中心的存在です。英国国民投票後からすでに大手金融機関の一部が英国市場の人員を削減する動きも出始め』ているという状態だそう。

英EU離脱は移民問題も争点となっていましたが、
『英国がEUから離脱して移民や難民の受け入れを拒めば、英国のEU単一市場へのアクセスが難しくなり、金融や貿易関連などの労働者や事務所の多くが英国から他のEU諸国に移転する可能性も高まります。そうなると、英商業用不動産の売りが急増し、英商業用不動産の本格的な値崩れを招く可能性もあります。』とのこと。

また『商業用不動産価格が大幅下落となれば、その影響が英国経済や周辺国経済へ拡大することも考えられます。』とのご意見です。

さらに『今回の英商業用不動産ファンドの取り付け騒ぎが、英商業用不動産以外のセクターに波及すれば、ブレグジット・リスクが思わぬ広がりを見せる可能性もあります。』とおっしゃっていました。

ひと段落したかと思われたブレグジット・リスクですが、今後もしっかり警戒していきましょう。

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