つなぎ売りについて | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

つなぎ売りについて

長期保有中に起こる急落を回避するにはつなぎ売りが有効と申しましたところお問い合わせもありましたので
「つなぎ売り」について書きたいと思います。
つなぎ売りというのは、買い注文と売り注文をどっちもする…現物買い注文と信用売り注文をセットで成行で発注することです。同時に成行注文を発注すると買いと売りが同時に約定しますよね。そうすると約定後に株価が上がっても下がっても買いと売りで損益が相殺されるわけです。
もしくは長期投資の際はすでに保有しているわけですので、大きく下落しそうな局面の時に信用売り注文を入れればヘッジになるわけです。
その後に下落局面が発生した場合、保有する現物株に対する含み損がこの信用売り注文をした利益で相殺されるため、
下落した後に買い戻せば値下がり損を回避することができます。
もし思ったように下落せず、上昇してしまったとしても、その上昇した分の利益が取れないだけでマイナスにはなりません。
大きく下落しそうだけどポジションを持っていたいという際には有用かと思います。

この「つなぎ売り」は株主優待で使うこともできます。
株主優待は基本的には株主にもらえるというものですが、
信用売りとの組み合わせで損益を確定させながら、株主優待の権利を取る、
つまり株主優待タダ取りという状態にできるわけです。
前提として株主優待を取得するためには、権利確定日(平日)を含めて4営業日前の権利付最終日に現物株式を購入しておく必要があります。例えば、今年の6月末が権利確定日の銘柄だと、権利確定日は6月30日(木)なので6月27日(月)が権利付最終日です。
「つなぎ売り」は、株主優待の権利付最終日の寄付きか引けに、現物買い注文と信用売り注文をセットで成行で発注します。すると株価下落リスクを取らずに株主優待をゲットできる、ということになります。

「つなぎ売り」をするためには逆日歩を避けることがマストなので、一般信用取引を利用することを推奨します。
また「つなぎ売り」をするためには信用取引で空売りをする必要があります。そのためには銘柄が貸借銘柄に指定されていて、一般信用取引で売り建て可能なものであることを確認してくださいね。