ユーロについての考察 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

ユーロについての考察

さて欧州中央銀行(ECB)は21日に開いた理事会で金融政策の現状維持を決定しました。
金利据え置きは予想通り。
ECBのドラギ総裁は会見で「利用可能なあらゆる緩和手段を必要な限り続ける」との見解を表明しています。
また、ECBは6月から起債、流通の両市場で社債購入を開始することを明らかにしました。
インフレ見通しについて、ドラギ総裁はユーロ圏のインフレ率はマイナスになる可能性があると指摘しています。
ECBは「他の措置と社債購入の組み合わせによりユーロ圏のインフレ率は2%をやや下回る水準に戻るだろう」との見解を表明していますが、
市場関係者の間では「金融緩和政策だけでインフレ見通しを引き上げることはできない」との意見が増えています。
 
ユーロ相場については、
ECBが財政政策の活用について議論していないことから、
米国が4月利上げを見送った場合でも対米ドルでユーロは伸び悩むとの声が聞かれています。