トーセイ8923 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

トーセイ8923

さて今日ラジオNIKKEIでご紹介した銘柄のうち、トーセイ<8923>について纏めてみましたのでよろしければ読んでみてください。

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トーセイ<8923> は、事業エリアを東京経済圏に特化する独立系の中堅総合不動産会社です。
不動産流動化事業を主力に、不動産開発、不動産賃貸、不動産ファンド・コンサルティング事業など事業範囲は多岐に亘り、顧客層も国内外の機関投資家、エンドユーザーなど幅広く展開しています。
事業環境の変化に応じて事業ポートフォリオを柔軟に変化させ、収益の拡大、安定化を図っています。
 きめ細かなバリューアップ力やエリア特化により培ったソーシング力により、キャップレートの低下に頼ることなくキャピタルゲインを獲得できる強みがあります。
 
中期経営計画初年度に当る2015 年11 月決算は、売上高が前期比14.0% 減の430 億円、
営業利益が23.9% 増の68億9千万円と、期初の営業利益予想を8億9千万円上回る好決算となりました。
不動産流動化事業と、配当金収入や不動産ファンド・コンサルティング事業がけん引した形です。
営業利益が期初予想を上回った主因は、1) 不動産ファンド・コンサルティング事業においてマイナー出資をしているファンドからの売却配当が7.2 億円計上されたこと、2) 不動産流動化事業の売上総利益率の上振れ。
売上高が期初予想を大きく下回ったのは、不動産流動化事業において、1) トーセイ・リート投資法人へのブリッジ案件の売却が想定より少なくなった、2) 全体の利益が期初計画を超過達成する見通しとなったことや不動産価格の先高観から一部の売却予定物件(約50 億円) を翌期以降に先送りした、ことによるものです。
 
2015 年11 月期を初年度とする3 ヶ年の中期経営計画では企業規模の拡大を志向し、
基本方針を『既存事業の拡大と周辺事業領域の検討』としています。
成長の基本は積極仕入れ継続によるバランスシートの拡大。
これにより成長ドライバーとする3 事業業のうち不動産流動化、不動産開発、安定3 事業のうち不動産賃貸の拡大を図ります。
周辺事業領域への進出で現在、目玉になっているのはホテル事業です。2016 年2 月に企画・運営等を行う100% 子会社のトーセイ・ホテル・マネジメント( 株) を設立し、基本的に自社でオペレーションを行う予定となっています。既に第1 号案件として千代田区内神田に開発用地を取得済みで今春着工、2017 年秋のオープンを目指しておりインバウンド需要も見込めるでしょう。