ファンダメンタルズについて | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

ファンダメンタルズについて

株式投資の基礎コラム
今日はファンダメンタルズについて書いてみたいと思います。
 

まず株価というのは、株式市場における企業の価値のことです。
シンプルに言いますとその企業を市場で買うときの値段ですね。
この値段は様々な要素で構成されています。
テクニカルで上がるか下がるのかといった分析はできますが、企業の値段を計算することはできません。
では企業の値段を計算する際は何が必要なのでしょうか?
必要なのは企業の業績、景気や金利など経済的要因や政治動向などです。また機関投資家の動向なども大きな要因となります。
こうした要因をファンダメンタルズと表現するのです。
このファンダメンタルズがチャートの根っこにあると考えます。
企業は株主に対して、利益を蓄えた剰余金の中から配当金を支払います。
一般論ですが好業績ならば配当金の額は増えるほか、
資金的な余裕から設備投資や新商品の開発などが積極的に行われ、
好業績の循環が続き企業の価値は高まります。
だから好業績な銘柄は株価上昇に繋がるわけです。


一方、業績悪化となれば、この逆ですから配当金の額が減るほか、設備投資や新商品開発などがあまりできなくなり、
企業業績がさらに悪化する可能性があります。
業績が悪いと株価は下がる可能性が高まりますね。
また、景気や政策金利、為替水準などの経済的要因も株価に大きな影響を与えます。


ではまず景気から見ていきましょう。
好景気となれば、物やサービスの需要が高まり、企業は好業績となり、
株価は上昇する傾向が強まりますので、
確かに景気は株価に影響を与えている、ということはご理解いただけるでしょう。
一方、不景気になるとこの逆ですので物やサービスの需要が減少し、企業の業績は悪化。
株価は下落しやすくなります。


では金利に関してはどうなのでしょうか?
金利に関しては借金が多い企業は金利が上昇すると支払う利息が増加し企業にとっては想定外の支出となってしまいます。
そのため支払額が増えてしまうので金利上昇がマイナス要因になるのです。


このように株価はファンダメンタルズがベースにあることを認識しておかなくてはいけません。
こうしたファンダメンタルズで計算された株価を分析するときにテクニカルを用いるわけです。
そのためテクニカルだけじゃなくファンダメンタルズをチェックすることは投資にプラスになります。


ファンダメンタルズとテクニカルをうまく活用するテクノ・ファンダメンタル分析という言葉が誕生したのは1990年代。
景気に対しての見方など重なり合う部分を意識し利点を生かし合うことでより高いパフォーマンスを安定的に得られるようにするという視点が根底にあります。
株価の価値が割安なのか割高なのかを判断するうえではファンダメンタルズを重視し、
ターゲットとする水準はテクニカルで算出するなど複合的な分析をするというのも、
投資を成功させる1つの方法なのではないでしょうか。