本日のマーケット市況 | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

本日のマーケット市況

今日の日経平均株価は、
前日比142円62銭安の1万6974円45銭と続落となりました。

原油や商品相場の下落を受けた欧米市場の弱い値動きや、
為替相場が円高に振れて推移していることから売り先行で始まり、
その後も連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とイエレンFRB議長の会見を控え、
これを見極めたいとする模様眺めムードも強く、
こう着感の強い相場展開が続きました。
しかし、日銀の金融政策決定会合後の黒田総裁の会見では、
4月の追加緩和の可能性も高まるなか、下値の堅さも意識された模様です。
 
東証1部の値下がり数は1300を超えており、全体の6割を超え、
セクターでは銀行、鉄鋼、証券、保険、海運、電力ガス、非鉄金属、医薬品、鉱業、金属製品が冴えない状況。
半面、空運、水産農林、食料品、その他金融が小じっかり。
このような中、個人主体の資金は中小型株にシフトしており、
マザーズ指数、ジャスダック平均は上昇しています。
自動運転、水素といったテーマ株の一角に値幅取り狙いの資金が向かっており、物色意欲の強さは窺えたという印象です。
 
明日はFOMCの結果とイエレンFRB議長会見を受けた米株市場の流れに振らされやすいでしょう。
チャート形状を見る限りでは煮詰まってはきており、
一目均衡表をみてしまうと、
雲下限の切り下がりに上値を抑えられての調整が警戒されそうとの予測も。
また、価格帯別出来高は16900-17100円レベルが多く積み上がっているため、
これを下回るようだと、
戻り待ちの売り圧力が警戒されてきます。
 
もっとも、これらをクリアできるようですと、
期末株価への意識が次第に強まり、
リバウンド基調が強まりやすいと考えられやすいでしょう。
雲下限から上限への意識にもつながりやすく、
まずは、米株高の上昇を受けたギャップ・アップに願いがかかるかが注目されています。