雇用統計について | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

雇用統計について

さて雇用統計について。

雇用統計とは

経済界では特に、毎月発表されるアメリカの雇用統計が重視されます。原則毎月第1金曜日に発表され、これは日本の時間に直すと、夏時間では日本時間午後9時半、冬時間では日本時間午後10時半に発表されることになります。
米雇用統計は、アメリカの労働省が毎月発表する、米国の雇用情勢を調べた景気関連の経済指標のことです。失業率、非農業部門就業者数、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、金融機関就業者数、週労働時間、平均時給などの10数項目の数字が発表されます。
そのなかで特に注視すべきなのは
非農業部門雇用者数と失業率です。
非農業部門雇用者数は非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基に集計されたもので全米の約1/3を網羅していると言われています。
失業率は失業者を労働力人口(失業者と就業者の合計)で割ったもので約6万の世帯が調査対象となっています。
非農業部門雇用者数が下振れした場合、米国の雇用情勢や経済の健全性への不透明感から、リスクオフの株売り、円買いが優勢になる可能性もあります。
統計が上振れ、良い数字が出れば、改善基調が継続していると見なされもう一段買い戻しが入ることが考えられますが、米経済の先行き不安が払拭されるかは疑問で積極的に上値は追いにくい傾向にあります。
雇用統計前はそれを見極めたいとの考えから様子見ムードになることも多いわけです。

ロイター通信調べによりますと、
1月の米雇用統計で非農業部門の就業者数が前月比19万人増になるのではと予想されています。
失業率は前月並みの5.0%の予想となっています。

またブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調査の予想中央値でも同様に前月比19万人増の予想。
バークレイズは就業者数22万5000人増、失業率4.9%を予想しています。

…12月は29万2000人増だったことを考えるとかなり弱気です。

1月は世界的寒波がありましたね。
それは消費や雇用にとって悪影響につながるのではないかと考え、雇用統計は予想より良くないかも…と思います。
相次ぐ軟調な米経済指標やFRB高官の発言から市場は追加利上げ観測を弱めており、景気が弱いのでは?という中、
強い数字が出ればいいなぁという期待はもちろんあります。正直予想は難しいと感じます。

雇用統計が予想を下回ると、
程度にもよりますが、大きく下振れすれば、
米国利上げ観測がさらに後退、シンプルに考えると円高ドル安が進行するのでは。

ドル円は116円台後半で推移していますが、
弱い結果だとドル円は115円まで…ということも考えられます。
115円台前半まで行ったら短期的には買いかな!とも、個人的には思っております。