イエレンダッシュボード | 三井智映子オフィシャルブログ「ちえこのなかみ」 powered by アメブロ

イエレンダッシュボード

パウエル米連邦準備理事会(FRB)理事は今日、

金融危機の影響の大きさから米経済のスラックの見極めが困難になっているとし、

金利正常化に向けた利上げのペースは緩やかになるとの見通しを示しました

現地8日にFOMC議事録が公表されるやけですが、

利上げ開始時期を示唆するような経済統計を引き続き注視したいところ


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そこで、

先輩アナリストさんに伺った、

「イエレン・ダッシュボード:3勝6敗」という話題を

 

イエレンFRB議長は、

9つの雇用関連指標がリセッション(景気後退)前の水準を回復するまで利上げには踏み切らないと表明し、

「イエレン・ダッシュボード」で監視しているようです

 

「ダッシュボード」というのは、車の運転席の計器盤、あるいは、必要最低限の指標をPCなどの画面上に整理して表示したもの、という意味

 

イエレンFRB議長は、米国の金融政策の運転手ですから、アクセルを踏んで加速する(=利上げ)するタイミングを9つの雇用関連指標で見計らっているわけです

 

9つの雇用関連指標は、

金曜日に発表された「3月」の雇用統計で5つ、火曜日に発表された「2月(※1月遅れた指標です)」の求人労働異動調査(JOLT)で4つが判明しますが、

今回も3つが回復、6つは未回復のままでした

 今後、4月と5月の雇用統計を見極めていくわけですが、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測は後退しつつあります

 

関心のある方は、このHPにアップデートされています

http://www.bloomberg.com/infographics/2014-04-02/yellens-labor-market-dashboard.html