
今回北海道に来たのは、祖父の見舞いのためなのです。
ほとんど聞き取れないくらいの祖父の声。
よくきたな、って。
虚ろな眼。
乾いて縮んじゃったみたいなおじいちゃん。
一時間くらい握ってた、儚いような、でも確かに力強く握り返してきた手の温もり。
手の平に残った祖父のにおい。

従兄弟が結婚して初の曾孫が産まれる予定で、
妹も昨日懐妊がわかって、
めでたいことづくしで。
命を繋ぐことの意味を考えたときに、
祖父にとっての初孫なのに結婚の予定がない私は申し訳ない気持ちになったり…
でもテレビに出てるの喜んで観てくれてたみたいで。
がんばらなきゃなぁと改めて思ったり。
なんかいろいろゆっくり考えてる小樽の夜。