トトメス三世
ここでちょっと、
ハトシェプスト女王に纏わるお話
ハトシェプストはトトメス1世の嫡出の長女です
王位継承権を持っていました
兄弟婚が当たり前のエジプトで、
トトメス1世の側室の息子が彼女の夫、トトメス2世
腹違いの兄でした
しかし、ハトシェプストには息子がいなかったのか、
トトメス2世の側室の息子が後継者に指名されていました
当時女性が王様になることはなかったのですが、
トトメス2世の死後、
ハトシェプストはトトメス3世が幼少であることを理由に、
自らが王になってしまいました
(ちなみにトトメス3世は彼女の娘と結婚しています)
ハトシェプスト女王は、
この葬祭殿を建築し、
愛人でもある、センムトを追放し、
センムトの像を全て破壊させました
気性荒すぎ
しかし、女王も、トトメス3世が成長し、
力をつけてからは結局失脚します
トトメス三世も、女王の像を全て破壊させました
なにげに性格似てますね
そして、トトメス3世はこれまでの女王の平和路線とは一転し、
エジプトのナポレオンと呼ばれるほど戦争を続け、
国土を拡張しました
なので葬祭殿は保存状態がいいのに、
あちこち顔が削られています