山口県総務部より、外務副大臣及び防衛大臣政務官の県庁訪問について、報告がありましたので、お知らせいたします。


      外務副大臣及び防衛大臣政務官の県庁訪問について


1 日時 

  平成26年5月27日(火)13:00~13:20


2 場所

  山口県庁 知事応接室


3 来庁者

  岸外務副大臣、木原防衛大臣政務官 ほか


4 応対者

  村岡知事、柳居議長、畑原副議長、椎木周防大島町長、米本和木町長 ほか


5 発言要旨


(1)岸外務副大臣の説明


【KC-130の具体的な移駐時期】

○日米間で調整を重ねてきたが、移駐開始に必要となる駐機場、格納庫等の施設整備が5月30日に完了することになり、当該施設の提要手続を行った後、移駐は、7月上旬から8月下旬までの間に行われる見込みとなった。

○移駐は段階的に実施される予定であり、KC-130は、8月下旬までの移駐期間中、飛行隊の機材等を輸送するため、普天間飛行場と岩国飛行場を行き来することになる。


【普天間飛行場の移設に係る政府の対応】

○普天間飛行場については、その危険性の除去が喫緊の課題であり、固定化は絶対に避けなければならない。

○普天間飛行場の移設は、安倍内閣の最優先かつ最重要の課題の一つであり、現行の日米合意に従って、強い意志で取り組んでいくとの考えにいささかの変更もない。

○政府としては、特に普天間飛行場の危険性の除去を中心とした沖縄の負担軽減について、官邸において普天間飛行場負担軽減推進会議を設け、閣僚レベルで取り組みを強化しているが、引き続き、できることは全て行うとの姿勢で、政府一丸となって全力で取り組んでいるので、御理解と御協力を賜りたい。


(2)村岡知事からの質問に対する木原政務官の回答


【普天間飛行場の全面返還に向けた取組状況】

○普天間飛行場代替施設建設事業については、昨年12月27日、沖縄県知事から公有水面埋立法に基づく埋立承認がなされ、現在、事業の開始に向けた準備を進めているところである。

○今後の調査・設計を経て、速やかに工事に着手するとともに、事業期間が少しでも短縮されるよう努め、一日も早い普天間飛行場の返還とキャンプ・シュワブへの移設に向けて、引き続き、全力で取り組んでいることである。


【軍人、軍属等の転入時期】

○KC-130の移駐開始に必要となる家族住宅は、まず、5月30日に完成する予定で、その後、段階的に完成することとなるため、軍人・軍属等も段階的に転入することになる。


【移駐後の訓練場所・訓練内容】

○KC-130は、岩国飛行場への移駐後、米軍の運用の基準の範囲内で訓練を行うこととなるが、岩国飛行場においては、これまで普天間飛行場で行っていた離着陸訓練等が実施されることになると考えている。

○KC-130は、現在、伊江島補助飛行場などで離着陸訓練等を実施しており、岩国飛行場へ移駐後も同様の場所で訓練が実施されるものと考えている。

○なお、空中給油訓練の実施場所については、米軍運用の詳細に係る事項であり承知していないが、情報が得られた場所には、御説明してまいりたい。


【ローテーション展開に関する協議状況】

○KC-130のローテーション展開については、現在、日米間で鋭意協議を行っているところであるが、米側との関係上、途中経過を詳らかにすることは差し控えたいので御理解願いたい。

○ローテーション展開は、岩国飛行場へのKC-130及び空母艦載機の移駐に伴う運用の増大による影響を緩和するという観点から実施するため、空母艦載機の岩国飛行場への移駐までには、日米間での協議を完了させる予定としている。


(3)椎木町長の要望

○基地を抱える地元ととしては、何よりも地域住民が安全に暮らしていけることが、最重要であり、米軍機の飛行運用については、これからも引き続き、安全性を十分に確保し、事故等が起きることのないよう万全を期していただきたい。


(4)米本町長の要望

○岩国飛行場に所属する米海兵隊員が増えることになるが、岩国飛行場における綱紀の保持や隊員教育の徹底についても万全を期していただきたい。


(5)柳居議長の要望

○地元としては、国の防衛政策に基づく米軍基地の運用に対しては、理解と協力の姿勢で臨むこととしている。

○今後、岩国飛行場には厚木からの空母艦載機の移駐も予定されており、十分な安心・安全対策や地域振興策が必要である。

○地元のおかれている事情を十分に理解していただき、安心・安全や地域振興等に関する地元からの要望については、しっかりと受け止めていただきたい。


(6)畑原副議長の要望

○県議会では基地問題を調査研究する基地議連を立ち上げており、基地周辺の2市2町でも同様の議連があるほか、これら基地議連の連絡協議会もある。

○連絡協議会では、基地問題に関し、安心・安全対策や地域振興策などを要望しているが、この要望がきちんと前に進むよう、外務、防衛両省の力強い御支援をぜひともお願いする。


(7)村岡知事の総括発言

○KC-130の移駐時期に係る本日の説明については、確かに承った。

○政府におかれては、普天間飛行場の一日も早い危険性の除去のため、引き続き全力で取り組んでいただきたい。

○ローテーション展開については、引き続き、内容の具体化に向けて日米協議をしっかりと進めていただきたい。

○周防大島町長、和木町長からも要望があったように、安全運用の確保、綱紀保持については万全を期して、私からもお願いする。

○岩国市と岩国市議会に対しても、国のお考えを十分にご理解いただいた上で、今後とも、地元の意向を踏まえた応対をお願いしたい。

○岩国飛行場関連の安心安全対策、地域振興策については、かねてから要望しており、政府におかれては、これらについても、最大限の配慮をされるようお願いする。


(8)岸副大臣の総括発言

○KC-130の移駐について、御理解いただき、感謝申し上げる。

○普天間飛行場の危険性の除去については、政府一丸となって、その実現に向けて全力で取り組んでいく。

○米軍の駐留に伴う御負担を実際に引き受けていただいている地元におかれては、様々な御意見や思いがあることを十分認識している。

○地元の負担軽減は、沖縄のみならず、岩国を含め、米軍の施設・区域を抱える各地域について、それぞれ配慮がなされるべきものと考えている。

○政府として、国の安全保障のために適切かつ必要な施策を進めるに当たっては、地元の皆様の御要望・御意見に耳を傾けながら、負担の軽減等にも取り組んで行きたいので、引き続き、御理解と御協力を賜るようお願いしたい。


感謝、吉田充宏でした。