山口県議会 平成25年11月定例会
商工労働委員会 委員長報告書
商工労働委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。
審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第1号のうち本委員会所管分並びに議案第16号の議案2件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。
まず、水素の利活用による本県の産業振興について、
今後、ますます水素エネルギ-を中心とした事業の活性化が見込まれる中で、本県の産業を支えている中小企業が、水素エネルギーを活用した技術開発や新事業展開に、どのように取り組むのか。
との質問に対し、
水素エネルギ-などの活用に関心のある県内中小企業などで構成される「新エネルギー研究会」において、液化水素エネルギーを利用する製品の試作開発や実証試験への取り組みを一層進めていく。
また、県内中小企業などが、補助額、期間ともに全国トップクラスである本県の研究開発補助制度などを積極的に活用しながら、水素の生成技術や貯蔵技術などの開発に取り組むことができるよう、県内中小企業が参画する共同研究開発の取り組みを促進する。
との答弁がありました。
次に、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」について、
平成30年の明治維新150年に向けて、今回の大河ドラマの決定は大きなステップとなるが、これからが一番大事である。
県として、ドラマの主要な舞台となる萩市をはじめ、関係市町や団体などと連携を図り、全県的な観光振興につなげていくことが重要と考えるが、どのように取り組むのか。
との質問に対し、
大河ドラマは、国民的人気が非常に高く、全国から多くの観光客が訪れる契機となることから、高い経済効果をもたらすとともに、本県観光全体のPRやブランド化を図る絶好の機会になり、まさに、本県観光振興にあたっての起爆剤になるものと考えている。
このドラマによる効果を一過性のものとせず、また、全県的にその効果が及ぶように、平成30年の明治維新150年に向けた初度展開として、萩市をはじめ、関係市町や団体などと連携を図りながら、全県的な気運の醸成や官民一体の推進体制の構築を図っていく。
また、食や温泉などの観光資源やコースの充実、おもてなし体制の充実、薩長土肥連合による広域連携などにも積極的に取り組む。
との答弁があり、
これに関連して、委員から、
これを千載一遇のチャンスとして、一過性ではなく、本県の観光が大きく発展するように、これからの取り組みをしっかりやってもらいたい。
との要望がありました。
このほか、
○ 「商工業推進計画」、「雇用・人財育成計画」、「観光推進計画」の目標数値の状況について
○ 企業誘致の促進について
○ 医療関連産業の育成について
○ 観光振興に関する市町との連携について
○ ちょるるの今後の活用について
○ 美食王国やまぐちの親善大使の今後の活用について
○ 外国人観光客の誘致拡大の取り組みについて
○ クルーズ船の誘致について
○ 観光客の受入体制について
○ 旅館やホテルの耐震診断に対する支援について
○ 国際連続チャーター便の運航について
○ JR小野田線の利用促進について
○ ものづくり産業の人財確保と人財育成について
○ 大規模な雇用調整に伴う離職者の再就職支援について
○ 女性が活躍する労働環境づくりについて
○ エネルギー基本計画について
○ 福島原発事故を踏まえた県の原発に対する認識について
○ JR山口線及びJR山陰本線の復旧について
○ 観光風評被害への対応について
○ 県産業技術センターの第2期中期目標(案)について
○ 経営力強化支援資金に係る債務負担行為の変更について
○ 中小企業従業員住宅への対応について
などの発言や要望がありました。
以上をもちまして、本委員会の報告といたします。