2015年「NHK大河ドラマ」が、吉田松陰先生の妹・文(ふみ)を描く「花燃ゆ」に決定したとの知らせを受け、山本知事は下記コメントを発表しました。


「このたび、2015年のNHK大河ドラマが、本県ゆかりの吉田松陰の妹・文(ふみ)を描く「花燃ゆ」に決定したとお聞きし、心からうれしく思います。

吉田松陰先生やその妹が活躍された幕末・維新の時代は、山口県がその大きな舞台となっており、ドラマの放映を通じて、本県の魅力を余すことなく全国に発信できるものと大いに期待しています。」 ⇒ こちらから


※2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」について

●NHK広報局広報部より掲載します。

【企画意図】
明治維新はこの家族から始まった―。
明治維新で活躍した志士を育てた吉田松陰。その松陰を育てたのが、杉家の家族たちでした。松陰の実家である杉家は、父母、三男三女、叔父叔母、祖母が一緒に暮らす大家族で、多い時には11人が小さな家に同居していたといいます。
そして、杉家のすぐそばにあった松下村塾では、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、品川弥二郎ら多くの若者たちが松陰のもとで学び、日夜議論を戦わせていました。
幕末の動乱が激しさを増すなかで、松陰の家族、門弟たちはさまざまな困難に直面していきます。しかし、松陰の教えを胸に抱いて、困難にめげず、志を持って常に前を向いて力強く生きぬきました。
「学は人たる所以を学ぶなり」(学問とは、人間とは何かを学ぶものだ)、「志を立ててもって万事の源となす」(志をたてることが、すべての源となる)、「至誠にして動かざるものは未だこれ有らざるなり」(誠を尽くせば動かすことができないものはない)など、松陰が門弟たちに語った言葉は、今も私たちの胸に突き刺さる力を持っています。
杉家の四女の文(ふみ)を中心に、ともに困難を乗り越えていった杉家の強い絆と、松陰の志を継いでいった若者たちの青春群像をダイナミックなスケールで描きます。


【物語】

天保14年(1843年)、杉家の四女の文が生まれる。杉家の次男の寅次郎(のちの松陰)は、叔父の吉田家の養子となっていたが、叔父が死去したため、杉家に戻っていた。文は、兵学師範として藩内でも一目おかれる兄を誇らしく思っていた。
文が8歳のとき、江戸に遊学していた松陰が脱藩の罪を犯してしまう。のちに次姉・寿の夫となる小田村伊之助(楫取素彦)は、松陰の身を案じ江戸に戻るように説得。結局、松陰は士籍を剥奪され、杉家「育(はぐくみ)」となる。
藩主毛利敬親のはからいで松陰は再び江戸に向かい、ペリーの来航に際し密航を企てるも、失敗。自首した松陰は、萩の野山獄に投獄されてしまう。獄中の松陰は囚人たちを立ち直らせていく。
野山獄から出された松陰は、杉家で幽囚の身となり、孟子の講義などを始める。松陰が語る最新の世界情勢や社会状況を織り込んだ講義は評判を呼び、次々と入門希望者が集まる。そして自信たっぷりの若者、城下でも評判の美男子、久坂玄瑞が入門。文と久坂の運命の出会いだった。
高杉晋作、伊藤博文、品川弥二郎、山県有朋ら、その後の日本を動かすことになる若者たちから文は妹のように可愛がられ、久坂玄瑞と結婚する。しかし、二人の夫婦生活は長くは続かなかった。時代は幕末の動乱に向かって動き始めていた。松陰が安政の大獄で処刑され、長州藩内では幕府への恭順を主張する一派と、幕府を批判する一派の抗争が始まる。久坂は、文のことを気遣いながらも、戦いの渦中に飛び込んでいく・・・。


★NHKオンラインより ⇒ こちらから