吉田充宏です。
いつも皆様には大変お世話になっております。
本当にありがとうございます。
昨日、環境未来都市を目指す北九州市の
八幡東区東田地区を視察。
東田地区は、北九州水素タウンとして
新日鐵住金株式会社のコークスガスの生成過程
から出る水素をパイプラインで確保し、
水素ステーションから水素燃料自動車へ充填供給、
また水素供給パイプラインで、近隣店舗や、
水素エネルギー館や環境ミュージアムなどの施設、
そして実証実験ができる住居や集合住宅へ
水素を供給し、自然エネルギーなどともに
クリーンエネルギーを利活用する
北九州スマートコミュニティ事業を展開。
この住宅から数分のところへ、パイプラインを通じて
そして水素ステーションへとつながる。
水素ガスの供給口は世界共通。
ちょうど、新日鐵住金(株)のラインより(副生)水素
この水素ステーションは、全国20カ所の内、
直接民間企業から水素を受け取ることができる場所。
今後、2015年までに全国100カ所の水素ステーションを
設置することと、水素燃料自動車の実用化が検討されています。
水素ステーションがもっとも重要なのが、
この青色の機械。これをコンプレッサーと言います。
このコンプレッサーで、会社からくる水素ガスを
ギューッと圧縮していくものです。水素ステーションの
中で、このコンプレッサーは40%ぐらいのコストを
要するということです。
大体、普通乗用車型の水素燃料自動車で、
35MPaの圧力で、4~8分で充填満タン可能。
2Kgの充填だそうです。
この水素の取り組みは、大きくは「福岡水素戦略」に基づき、
九州大学や福岡県、北九州市などに加え、
先ほどの新日鐵住金(株)、JX日鉱日石エネルギー(株)、
岩谷産業(株)などの支援を受けています。
ちなみに、この水素ステーションのほかに、
太陽光発電で創る電気を、電気自動車に提供。
まさに、東田地区は、スマートコミュニティ事業により
造られた新しい町です。
水素や太陽光などのエネルギーでつながる
先端技術を走っている町を視察してよかったと
思っています。山口県では、周南市を中心に
こうした水素産業・技術を集約し、発展させていく
べく、現在進行形で頑張っています。
この北九州市の先進事例を参考にしながら、
本県の水素産業集積を加速させていかなければなりません。
北九州市の水素タウンの余韻を感じながら、
防府のマツダの工場へ。工場内を見学させていただきました。
ロータリーエンジンで一斉を風靡したマツダ。
現在は、SkyActive技術を開発し、
車を全面にモデルチェンジしています。
昔のように、多くの部品を数人の作業員が
取り付けていくというよりは、ある程度
部品をあらかじめ組み立てておいて、
塗装が終了したボディ(車体)に
機械などを利活用し、効率的に組み立てていく
ようです。一台あたり、15~16時間を目安に
組み立てを行っているそうです。
徐々に車ができあがる行程をみながら、
CO2の発生しない社会の実現には、
どのくらいのコストがかかっていくのかという課題と同時に
相当な努力が必要なことが分かってきたような
気がしました。
感謝、吉田充宏でした。