吉田みつひろです。
山口県総務部より下記、報告がありました。
防衛大臣の県庁訪問について
記
19日、防衛大臣が県庁を訪問され、オスプレイの飛行の安全性確保に係る説明がありましたので、下記のとおり、その概要をお知らせします。
1 訪問日時
平成24年9月19日(水) 15:20~15:50
2 場所
山口県庁 知事応接室
3 来庁者
森本防衛大臣、伊原外務省北米局長、西防衛省防衛政策局長 ほか
4 県対応者
山本知事、柳居議長、新谷副議長、畑原議会運営委員長、岡田副知事 ほか
5 発言要旨
(1)防衛省等
【オスプレイの配備の意義】
○オスプレイは、優れた性能を有しており、沖縄配備により在日米軍全体の抑止力が強化され、地域の平和と安定に大きく寄与するものである。
【2つの事故の再発防止策】
○モロッコ及びフロリダにおける墜落事故について分析評価した結果、人的要因によるものであり、機体自体には問題がないと確認した。
○人的要因による類似の事故を防止することが重要であり、日米合同委員会の場で次の措置が採られていると確認した。
・機長の指揮監督責任の徹底
・編隊飛行時の航空機間の適切な位置等の維持に係る技術の訓練の徹底等
・低空における近距離での編隊飛行訓練は、可能な限り認められた施設・区域内においてのみ実施すること 等
【運用に係る安全性の確保】
○運用に関して次のとおり日米合同委員会において合意した。
・最低安全高度(地上500フィート)以上の高度で飛行する。
・原子力エネルギー施設、史跡、人口密集地域等の上空を回避する。
・米軍施設・区域周辺における飛行経路について、可能な限り学校や病院を含む人口密集地域上空を避け、可能な限り海上を飛行する。
・運用上必要となる場合を除き、垂直離着陸モードでの飛行を米軍の施設・区域内に限り、転換モードの時間を可能な限り短くする 等
【その他の安全性に係る問題】
○オートローテーション機能の有無については、シミュレータで確認し、十分その機能があることを確認した。
【事故率】
○2012年4月現在、オスプレイの事故率は1.93であり、海兵隊の平均2.45より低い。
【政府としての安全性の関する結論】
○機体の安全性には特段の問題はなかった。
○人的要因による操縦ミス等に関しては、日米合同委員会において再発防止策について米側と十分に議論した上で合意しており、日本政府としては、オスプレイの運用について、その安全性は十分に確認されたと考える。
○日米合同委員会合意が遵守され、地域住民の安全に対して最大限の配慮がなされるとの前提に立って、オスプレイの飛行運用を開始させる。
【今後のプロセス】
○米軍に提供されている日本海側の訓練空域を使用して、システムのチェック及びパイロットの技量のチェックを目的とする準備飛行を行う。
○体験搭乗を9月27日に実施する。
○その後、順次沖縄へ向けて飛行する。
○部隊としての完全な運用能力を取得するのは、10月になると思うが、米側の全体の運用計画に係ることであり、それ以上具体的な時期はわからない。
(2)山本知事
○政府が真摯にかつ精力的に安全性の検証をし、運用の基本的な事柄について米側と合意した結果、政府の責任で飛行運用を認めるとの結論を出したことは理解した。
○県民の懸念は払拭されておらず、事故が起きないと約束される状態にまでは至っていない。
○岩国飛行場での準備飛行が行われることについて、わかりましたとは申し上げられない。
○県としては、地元の意向を尊重することを基地問題の基本姿勢としており、岩国市からの要望に対しては、しっかりと対応していただきたい。
(3)柳居議長
○地元の理解を得ようとするなら、政権内部での意思統一を十分に図った上で対応していただきたい。
以上、お知らせをいたします。