吉田みつひろです。


いつも皆様には大変お世話になっております。


本当にありがとうございます。


昨日お知らせの通り、防衛大臣の県庁訪問について


山口県総務部より報告がありましたので、お知らせいたします。


以下、


防衛大臣の県庁訪問について


本日、防衛大臣が県庁を訪問され、本年4月にモロッコで発生したオスプレイの事故に係る事故原因の調査と、それに対する政府の分析評価チームによる分析評価の結果に関する説明がありましたので、下記のとおり、その概要をお知らせします。


1訪問日時 

 平成24年8月30日(木) 9:30~10:00


2場 所

 山口県庁 知事応接室


3来庁者

 森本防衛大臣、山内地方協力局長、西統合幕僚監部防衛課長 ほか


4県対応者

 山本知事、柳居議長、畑原議会運営委員長、岡田副知事 ほか


5発言要旨


(1)森本防衛大臣の説明

【来県の目的】

・米側によるモロッコでの事故調査結果及び日本側の分析評価結果を直接御説明するためにお伺いした。

【分析評価チームによる分析評価結果】

(説明者:西 成人・統合幕僚監部防衛計画部防衛課長)

・チームでは、日本で実施している事故評価の手続に準じて、環境上の要因、人的要因、機体の要因、管理上の要因、飛行支援上の要因に関して再評価・検討を行った。

・事故の原因は、副操縦士が離陸後にマニュアルで回避すべきとされている追い風の状態に機体を置いたこと、機首が下がった姿勢を修正しなかったこと、速度が40ノットに達していないのにエンジンを格納する「ナセル」と呼ばれる部分を規定以上の角度で前に倒したこと等が複合的に重なったことが主たる事故原因であり、人的要因によるところが大きいものと考えられる。

・再発防止策としては、今後、操縦マニュアルの改定がなされることとなっている。

・日本側の独自の分析として、機長の指揮監督が不十分であった可能性について言及している。

・データから再現した映像やシミュレータでも確認したが、機体に不具合はなかったと認められる。


【今後の手順】

・現在、米側でフロリダでの事故の調査結果がまとめられ、日本政府の分析評価チームを米国に派遣しており、約1週間程度かけて分析、評価を行い、関係自治体への説明を行う。

・オスプレイの配備後の運用については、現在、日米合同委員会で課題を整理し、合意事項をとりまとめる方向で協議を進めている。

・すべての安全確認や手順が終わらないとフライトは行わない。

・その後、飛行システム全体をチェックするためのフライトとパイロットの技量に係るフライトを一定期間行う。

・日本政府の希望として、準備飛行が済んだ後に、安全性を理解していただくための体験搭乗のためのフライトを行いたいと考えており、これらの手順がすべて終わった後で沖縄へ移動する手順となる。

・日程ありきで考えておらず、今後の具体的な日程をお示しするこはできない。


(2)山本知事

・2つの事故の原因究明と再発防止策だけで住民の安全安心に結びつけるには十分ではない。

・日米合同委員会において、安全性を確保するための特別の配慮をしていただかなければ、とても県民はスケジュールも含め納得しましたということにはならない。


(3)柳居議長

・先に行われた全国知事会、中国五県議会正副議長会議などにおいても、オスプレイの低空飛行訓練の実施について心配する声が多く上がっていることから、国の責任で、運用全体についての安全性の確保を進めていただくようお願いしたい。


以上、報告いたします。


防衛大臣が事務的な説明のみならず、日米安全保障体制の基軸の中で、どれだけ県民に配慮され、地元の声を聞いていただけたのか、不明でありますが、外交防衛は国の専管事項であり、当然協力していくべきものとの認識はあると思いますが、地方なくしては国は為しえないという根本も忘れてはならない点であると考えます。


感謝、吉田みつひろでした。