山口県総務部より下記連絡が報告がありました。


防衛大臣の県庁訪問について


1訪問日時 

 平成24年7月1日(日) 16:55~17:25


2場所

 山口県庁 知事応接室


3主な来庁者

 森本防衛大臣、黒江防衛政策局次長 ほか


4県対応者

 二井知事、柳居県議会議長 ほか


5発言要旨


(1)森本防衛大臣の説明

・6月29日に米側からMV-22オスプレイの沖縄配備について、接受国通報及び米国防省のプレスリリースがあったので、直接私(防衛大臣)から御説明し、率直な意見を伺いたいと思い、訪問させていただいた。


【接受国通報の内容】

・普天間飛行場において、12機のCH-46を同数のMV-22に更新し、10月初旬に部隊の移行が完了すると見積もられている。


【米側のプレスリリースについて】

・接受国通報に伴って発表された米国防省のプレスリリースにおいて、7月下旬に岩国飛行場において陸揚げする予定である旨が述べられている。


・日本政府として、事故調査や安全性に関して、十分に地元の皆様に御納得いただけるだけの情報を得られているとは考えていない。これらの情報については、引き続き米側に対して強くかつ早期に求めていく必要があると考えている。


・米国政府と何度もあらゆるレベルで調整した結果、飛行運用の安全性が再確認されるまでの間、岩国飛行場での準備飛行も含め、日本におけるいかなるMV-22の飛行運用も控えることとなった。そして、この調査結果は、8月に提供される見込みである。


・岩国飛行場に機体が到着するのは7月下旬と見込まれているが、一定の期間は岩国飛行場にMV-22を留め置き、8月までに日本政府に対して調査結果が提供され、飛行運用の安全性が再確認された後、普天間飛行場へ飛来することとなる。


(2)二井知事の発言

・安全性が確認できていないのに、なし崩し的に片を付けていくような考え方になっていると危惧しており、また、2か月以内に続けて事故が起きており、米側の考えに沿って単に手続きを進めるのではなく、住民の安全を最優先に考えていただくべきである。この2点から、陸揚げ等には反対である。


・安全だという結論が出ることを前提に、スケジュールありきといった考え方になっているのではないか。あらかじめスケジュールを決めて固定するのではなく、防衛省に設置されたチームで安全性を確認された後に進めていくべきであり、なぜ急ぐのか理解できない。


・沖縄は反対しており、沖縄の納得が得られない場合は、岩国に居続けることになるのではないかと危惧している。


(3)柳居県議会議長の発言

・安全性が確認できない以上、受け入れるわけにはいかず、オスプレイの岩国基地での陸揚げ等や岩国での運用には反対である。


・沖縄県、山口県以外の地方でも、不安に思っていると聞いており、強行されると国の防衛政策に協力してきた本県としても、信頼関係が揺らぎかねない。


(4)森本防衛大臣の回答

・8月には、調査結果が提供されるという日米の約束は重く受け止めており、米側は必ず約束は守ると考えている。


・米海兵隊のシステムがかなり古くなっており、新しいシステムに変えなければならない時期になっている。


・地元の皆様の不安が払拭されていないことは重く受け止め、総理はじめ関係閣僚に正しく伝える。


以上、報告でした。