吉田みつひろです。


いつも皆様には大変お世話になっております。


本当にありがとうございます。


春に向けて、いよいよ全国的にも


桜前線が前進し、ぽかぽかした日が続きます。


来週は本格的にお花見シーズンでしょう。


生徒さんや学生さんは、


新しい学校や人生に向かって、


ドキドキの期待とちょっと不安のような気持ちで


その日を迎えようとされていると思います。


先日、芥川賞を受賞された田中さん、


いろいろとカメラの前のパフォーマンスで


有名にもなられましたが、


先日ある方からの話で、日本を代表する


作家を選ぶ舞台での選考において、


その文章の豊かさや、情景がぐーっと浮かんでくる


様子などを評価されていると思っているが、


その前提において、文章の有り方、


日本語の使い方、句読点の位置、文章の構成など


基本的な日本文の作成、つまり文章力も


評されているというお話を聞きました。


なるほど、当たり前に読んでいる作品も


すごい小説と思い読んでいるが、


日本語文法を正確に表現する力を


ベースにされているとは、改めて感銘を受けました。


経済にせよ、教育にせよ、ベースが必要とは


言われ古された様な表現であるが、


基本である、文法や方程式、法律やルールを


感情論ではなく、確実に理解することが求められる。


田中さんは、こうも言っている。


「自分の盛り込みたい文章をいかに謙虚に削るか。


削りたくないものを削らなければならない。」(山口新聞掲載)


はあ~、なるほど。


プロの視覚は、研ぎ澄まされるような


芸術を作る過程は、とても苦しいのだと。


文章力の裏側にある、痛烈な思いをみたような気がします。


吉田みつひろでした。