吉田みつひろです。
いつも皆様には大変お世話になっております。
本当にありがとうございます。
日本遺族会、山口県遺族連盟などが主催する
昭和館の巡回特別企画、「語り伝えたい 戦中・戦後の暮らし」展
が山口市民会館にて本日まで行われていた。
特に第2次世界大戦前からの日本の状況が
どうなっていたのかが、展示品や映像、写真、遺品などから
読み取ることができる。
これは、軍への臨時召集令状↓
食品は残さず食べられるものはすべて食べることや
お寺の鐘など金属類はすべて軍へ持って行かれた。
これは↑衣類の切符。
当時はすべてが配給制度であったため、
このような切符をもって商品を購入(交換)していた。
一方で、この配給だけでは暮らしていけないことは
明らかであった為、闇市などブラックマーケットなどで
通常の市場価格からは考えられないような破格値で
取引、物々交換などがされていたようだ。
何事もできて当たり前、あって当たり前、
何も不自由もなく、好き嫌いも自由。
そんな世の中になることは誰が想像していたか?
ただ、「生きること」がすべて。
展示品の中で、印象に残ったのは、
戦中、ものを運ぶのに、弟をおんぶする母に
連れられて列車に乗るときは、足場もないぐらい
人でギュウギュウの列車に、場所確保のために
窓から投げ込まれたことが忘れられず、
今も電車に乗るときは、身震いがするという
回顧の文章であった。
今では当時では考えられないぐらい豊かになり、
日本は目覚ましく進歩した。
このころの謙虚さや一生懸命さ、生きることの
大切さとむずかしさ、すべてをもう一度取り戻す
必要があろう。
この人間の感性は、平和という名の船に乗って、
研ぎ澄まされていったという想像に、覆われてしまって
いるのではないか、とさえ思われる。
この展示が示すものは、決して過去に帰り、
過去を栄光として美化するものではない。
真実たるものをまっすぐ捉え、
未来へ確実な発展を遂げるための
礎の確認することにあるのではないか。
貴重な時間をいただけたことに感謝である。
吉田みつひろでした。