吉田みつひろです。
いつも皆様には大変お世話になっております。
本当にありがとうございます。
今日明日と
県議会の地域商工委員会の県内視察をしてきます。
まずは、下松市にある株式会社山下工業所さん。
何を隠そう、この会社、日立製作所笠戸事業所に
新幹線の車体を納入する会社。
打ち出し板金の技術で、3次元流線型曲面成形を実現。
何のことやら?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
要は、新幹線の流線型のある顔の部分を作っているんです。
山下工業所さんのHPは → こちらから
現在の社長さんの先代(現相談役)が
昭和37年に1000形新幹線先頭構体を手掛けたのにさかのぼる。
50年間新幹線を作り続けているということになりますね。
平成13年より下松市が産業技術振興功労制度ができ、
この会社の技術を認めていただいたことから始まり、
山口県や、厚生労働省や文部科学省から功労表彰をもらい、
この打ち出し板金技術が世に知られるようになったという。
行政がこういった中小企業にできることは、
補助金を出すとかいうよりは、こうして認知していただき、
マスコミなどを通じて、発信していただけるように
サポートしてくださるのが一番良いようです。
そして、工場内を案内してくださいました。
その曲げた鉄板がこちら↓いただいちゃいました。
今回の国体でも
3次元の「ちょるる」を制作し、展示するそうです。
そのちょるるがこちら↓
技術者の一人である國村さんと若い社員の方の
合作だとか。ハンマーで鉄板をたたいて
徐々に曲げてくという技術は、本当に繊細な作業ですごいです。
このちょるるも、鉄板をハンマーでたたいていくことで
この立体的な形になっているんです
また会社の技術は、
一枚の鉄板をこのような花瓶にすることも可能!!
鉄板がどうやってこうなるのか?すごいです。
山下社長さんの技術の限りない追求に、
ついにこの会社の技術を結集し、
こんなものが!!それは↓
アルミでできた「チェロ」なんです。
実際に演奏することもできます。
ちなみに、こちらは初めて作ったもので
名前は「まどか」と言うそうです。
社長の奥様の名前だそうです。
社長曰く、山口にはこういった技術をもった会社が
あるんだというのを知っている方が少ない。
お父様である相談役が、学校に出向いて講演を
しているそうですが、こういった本業と合わせて
いろんな活動を通じて、未来へ向かって
山下工業所で新幹線を作ってみたいなあと
思ってもらえる人が増えていけばいいなあとおっしゃっていました。
つまり、國村さんのような職人の技術を
若い方に引き継ぐことが重要なことなのです。
山口発信の技を継承し、守っていかなければならないという
社長の使命感が垣間見えました。
そして特に印象的だったのは、
「技術というのは、不可能がない」ということ。
つまり、「あきらめない」ことが大切だということ。
技術者たちの飽くなき挑戦の積み重ねの結晶の一部を
見させていただきました。
今度東北に行く機会があれば、
東北新幹線の「はやぶさ」を見たら、
あれは山口県で作っているんだよ!と
胸張って、話そうと思います。
ご多忙の中を、貴重なお時間をいただきましたことに
感謝でございます。
山下相談役、山下社長、社員の皆様、ありがとうございました。
吉田みつひろでした。