自民党の裏金キックバック問題について | 佐野みつひこ のオフィシャルブログ

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所沢市議会議員(1期目)
会派「自由民主党・無所属の会」
自由民主党公認
前回、最下位当選!
所沢市の未来に責任!今こそ身を切る改革の断行を!!

自民党の裏金キックバック問題では、私は多くの方々とはちょっと違った見方をしています。
実は、マスメディアの人達は、今問題になっている自民党の各派閥のキックバックされたお金で、議員連中に赤坂の料亭に連れて行ってもらい、散々飲み食いをさせて貰っていた経緯があります。これまで散々良いものをタダで飲み食いさせてもらっておきながら、今更どの面下げて批判しているのかとは思いますが、そこには別の背景もあるのではないでしょうか。
この問題が世に出た背景には、私はメディアにおけるZ世代を中心とした若年層の台頭があると思っています。要するに「忘年会スルー」の世代です。
昭和の時代は、番記者が深夜まで議員に張り付いて、赤坂の料亭で飯と酒を付き合って(ご馳走してもらいながら)、情報を取ってくるということがありました。そういう場ではたまに女性が出てくることすらもあったそうです。(私の師である故・花岡信昭先生の話です)。
まさに「政治は夜動く」を象徴しているわけですが、「忘年会スルー」の今の若い人達がこれに嫌悪感を示さない訳がありません。
「忘年会スルー」に代表される若年層にとっては、「たとえ高い酒と高い飯を奢ってもらえるとしても、議員どもなんかと赤坂の料亭なんか行きたくねえわwww」となって、「今日、同世代の記者だけで新宿の鳥メロ行くからw」、「子供風呂に入れるからw」、「1人で映画見に行くからw」、「時間指定で荷物が家に届くからw」、「ランニングするからw」などの理由で、このような場を拒否する訳です。
そういう世代にとって、昭和世代の上司連中が相も変わらず、昭和の政治ネタの取り方をしていて、それだけにとどまらず、自分たちにも、かつての手法こそが重要なネタを取ってくる秘訣だ、などと説教を垂れていたとしたら、どうなるか。
こんな面倒で下らない文化なんか無くなった方が良い、となって、「暴いちゃおうぜ」となるのは明白でしょう。その結果が今まさに展開されているこのざまなのではないかとも思っています。
さて、これで政治家からお金が無くなり、派閥も解体され、会合も無しとなると、赤坂の料亭や飲み屋街は一気に廃れることになるでしょう。日本で一番高級で美味しいものが集結していたところが消えて無くなり、それらを作っていた一流の職人などもいなくなるでしょう。最高級な料理文化が赤坂から消えることを危惧している方がいらっしゃることは事実です。
ただ、もちろん私は、家計が苦しく、日々の生活で手一杯の方々や、今で言えば能登半島で苦しんでいる方々に寄り添うことこそ政治の役割だと思っていますので、他方で、政治献金の裏金なんかで下支えされていたようなしょうもない文化などは存在自体が害悪なのでとっとと廃れてしまえば良いとは、間違いなく思っています。