沖縄知事選

沖縄県知事選挙は、現職の玉城デニー知事が再選を果たしました。敗因は、統一教会の問題などがあるのでしょうが、2陣営に分裂した保守系を合算しても玉城氏の票に届かなかったあたり、チーム沖縄陣営は言い訳不可能の完敗と言えます。ただ、玉城票と保守2陣営合算票が、ここまで僅差となると、にぬふぁぶしのような保守系なのに玉城陣営に付いた勢力の存在などは見逃せないものとなってきます。今後は、参政党すらも包含して、保守系が完全一本化となってようやくギリギリで勝てる票しかないことを折り込んだ上での戦略を期待致します。

ただ、玉城氏は玉城氏で、辺野古基地の建設受注業者からかつて献金を受けていた経緯がありますし、もうオール沖縄の側も選挙の争点以外ではあまり基地問題を進展させる気はなく、貰うものを貰って与党であり続けたいという意識の方が強いのかもしれませんね。そういった、本来であれば白眼視されがちな諦観と現実路線への姿勢が、意外にも中道票の囲い込みに役立つこともあるのだろうと思います。