独居老人を5人、孤独死に見せかけて殺害し、部下の手塚に瀕死の重症を負わせた。

中高年の引きこもりの男性を6人、集団自殺と見せかけて殺し、麻希の上司で元彼の広田の心を壊した。

全ては「大日本皇桜会」の「椿聖一郎」が仕掛けたこととわかり、麻希は椿の逮捕に集中する。


麻希が警視庁捜査一課八係に出勤しても誰もいない。麻希の周りの人間がターゲットになったことから全員が去った。かろうじて在宅で仕事をする手塚だけが麻希の手伝いをしてくれる。
息子の健太は家族で海外へ移住。経営していたベーカリーショップは夫の部下(元公安)に任せ、情報交換の場になっている。娘の菜月は高三の受験生。海外に行く事を拒否したため夫の則夫が仕事を辞めて護衛することにしたがそれも拒否されてしまった、が…真相は別にある。
とにかく家族を守りたい、その一心だった。

麻希は誰もいない八係を素通りして古巣の女性班に今は入り浸っている。だからと言って仕事は手伝わない。「椿聖一郎」の逮捕のためだけの日々を送っている。そんな彼女が興味をもった案件…

トラックが横転する事故が起きたが、運転手はその場から逃亡。中から全裸の男女3人の遺体が発見された。そのトラックは動物を殺す機能を持ったもの。最初に駆けつけた警察官が麻希と以前一緒に仕事をしたことがある相原で、トラックの特殊性に気づいたのも彼だった。大の犬好きという彼が今回の相棒となる(それでも麻希は彼すらも信用していない。全てを疑うこと。それが身を守る。家族を、部下を守ることになるから)。

逃亡した運転手は元暴力団員。殺された男女は家族で両親と娘。手塚の調べで娘が動物虐待の動画をあげているのが見つかった。そこから自宅がわかり、両親はとても良心的とは思えない犬の繁殖業者だった。踏み込んだ自宅からは…
同時に不法侵入していた犬の愛護団体のメンバー二人を逮捕した。

作者の「吉川英梨」さんのXをフォローしていますが、愛犬の写真をよくあげられるのでここ何年かの間に起きた動物関連の事件に関心の目を向けられていたのかと思います。多頭飼いの弊害、そこから救おうとして愛護団体の人が法を超えてしまう。繁殖業者の問題。飼っている側には予防接種の問題。特に狂犬病の接種率が落ちています。最近も逃げた大型犬が人を噛むという事件がありましたが、飼い主は狂犬病の予防接種をしていませんでした。狂犬病の致死率はほぼ100%です。幸い何もありませんでしたが結果が出るまでの事を思うと…ぜひ、受けてください。

そして、逃亡していた運転手が自殺した姿で発見され、身につけていたのがグリーン・ファントム…そこから手塚が山形のある神社の情報を麻希に伝えた。

この作品には壮大な仕掛けがしてあり、読者も最初はわけのわからない男と白い犬の話しを麻希の捜査と交互に読まされます。そして、麻希が椿に近づいたとき、この男が…となります。
でも、まだ終わりません。
そもそもは法務大臣の宝船の政争から始まったもの。最後のターゲットは宝船。
麻希も椿も最後の戦いの場へ…


麻希の仲間は最高でした。
ちなみにパンを焼いても最高でした。


岸田総理が退任されることになり、次期自民党総裁が選ばれることになります。そのためにまず推薦人20人の確保が必要となりますが…表には出ないところでの攻防があるようで…どうなるでしょうか。ぜひ、関心を持ってください。

岸田総理、お疲れ様でした。退任の日まで頑張ってください(少なからずご縁があるので)。


被災された皆様が早く落ち着かれますように…
世界が平和でありますように…
感染症😷と熱中症🥵に気をつけて…