亮と直人の旅が始まりました。バイクが動かなくなれば徒歩で、直人を背負って歩き続けました。父親がいる場所へ向かって。
人目を避けていても思わぬ所で女性と出会い、その場所に情報が行き届いていないこともあって暫く滞在しましたが、後に亮がいたことがわかると…小さなコミュニティが崩壊し始めます。キッカケは刑事の訪問。その訪問のキッカケを作った人物へ人々の視線が向かい…仲良く暮らしていた…というか、問題ないように付き合っていたコミュニティは分断されてしまう。『教誨』で書かれていたように積み重なった人々の思いというのは、ジェンガのようで何かあれば崩れてしまう…
亮を取り調べた刑事は彼の父親について調べ始めました。唯一、亮と接点のあった刑事(彼もまた娘を震災で喪っていた)の勘というのか…亮が北へ向かう理由。亮の父親は祖父が言っていたような人物ではなく離婚も家族を思ってのこと。離婚後の慎ましい生活。そして、今…残り少ない時間の中で息子に会いたいと思ったら?
亮は直人と接するうちに、いつか…直人と暮らせたらと思うようになり始め…そのためにもと北へ向かうが警察も追ってくる。かってに使ってる車も見つかって追い詰められ、直人ともに避難所に逃げ込んだ。
それが…幼い子どもを人質に避難所に立てこもった連続殺人犯、真柴亮…そう世間には映り、しかも、殺した警察官から奪った拳銃を所持している凶悪犯…に彼はなった。
避難所は警察によって囲まれ、東京からSATが派遣された。
どんな結末が待っているのか…
直木賞の選考委員の評価、というのは公開されていますので、ご興味を持たれたらぜひ読んでみてください。林真理子さんはハッキリ酷評されています。「最初からシラけてしまった」と。反対に一位に推されたのが宮部みゆきさんでした。
この中に『保安官の明日』という作品があります。要約するとテロリストの選択です。テロリストとしてしか生きられないと思っていた保安官。だから何人殺害してもそれがテロリストの使命だから自分は何も間違ってはいないし、謝罪する気にもならない。でも、テロリスト以外にも生きる道があり、自分がその道を選ばずテロリストになることを選択をしていたと分かったら、心から謝罪すると。それが知りたいからここにいる…
「運命」と「選択」、亮はあることで自分の選択を知ることになります。ここを読んだとき↑の作品が思い浮かびました。宮部みゆきさんも「選択」という言葉を使われて…三浦しをんさんも同じような評価でした。
亮の選択はどうなったでしょう…
安倍総理を暗殺した人物の生い立ちが、育った環境が不幸だから刑を考慮して欲しいという意見がありましたが、この作品を読んでいてそんな事も思い出されました。「選択」したのは自分です。
今日の大阪は暑い。なのに娘は風邪をひいて病院。コナン君のために雨降る中、20分立っていたからだ、と本人。長引くので早く良くなってください。そんな私は電子レンジで温めてラップをはずしたら湯気で火傷しました。結構なヒリヒリで、昨夜のコナン君を見ながら保冷剤で冷やしてました。皆さまも気をつけてください。