最近Xで「京都国立博物館」近くの甘味屋さんを紹介された方がいて、行ってみたいなぁと思って娘に訊くと、「あるねぇ」と。知ってるの?と訊き返せば、「授業で行ったわ(一応、学芸員の資格をお持ちです。なのであちこちに行ってます)。お土産買って来てあげたよ。トラりん」。「トラりん?」。「そう。尾形光琳からとってるんだよ。あるよね?」…どこかに…
そんな会話がされて数週間、図書館でこの本に出会いました。グレゴリ青山さんの本なら、ということで借りて帰り、その面白さに1日で読みました(読みやすいし、漫画で構成されているので)。博物館って、ほんと、大変!と実感しました。トラリンはとても人気!らしい…
第1章 深掘り!京博ってどんなところ?敷地と建物
歴史書を読んでるような感じでした。奈良の大仏よりも大きな大仏を豊臣秀吉が作っていたなんて(方広寺大仏殿の歴史)。私が知っている、というか家康が秀頼にイチャモンをつけた鐘の事件(方広寺鐘銘事件)がここだったなんて、となりました。これが引き金になって「大阪夏の陣」。その後もいろいろ。
明治古都館(片山東熊設計)は発掘調査(方広寺大仏殿の屋根瓦)がされていて、表門は歴史が交錯する場所。古都館の裏側も発掘調査(方広寺回廊の築地塀礎石)されてるそうです。
京博の北東にあり非公開の建物が書庫。
その他、京博には昭和の近代建築も。初代文化庁長官の「河合隼雄」さんが執務されていたお部屋もります。
第2章 深掘り!京博で働く人々!
古い建物を守る最先端の設備に人(衛士)
学芸部企画室(スケジュール管理・広報・展示ディスプレイ)
学芸部教育室(ミュージアム・カートや文化財ソムリエ)
PR大使 トラりん
京博情報システム(パソコン整備やウェブ発信)
事業推進係(イベント・施設利用やオリジナルグッズ企画)
写場と写真技師
題箋と多言語翻訳者
明治の職員と現代の研究員(面白いです)
実にたくさんの方が働き、何年も前から企画を立ち上げる。一つのプロジェクトに関わる人の多さに今更ながら驚きました。ちょうど🍏さんのMVの事があった頃に読んでいたので、あのMVにも多くの人が関わっていたはずでそれが、クローズになったわけですから…スタッフの方々、どんな思いだったかな…と。
第3章 深掘り!文化財を守る人々
文化財の保存と修理所とは?
緊張!古文書・絵画の修理
彫刻の修理(仏像の手術)
復元模写(当時の絵師に導かれて)
保存科学(歴史と科学の最先端)
もっと!ずっと!京都国立博物館
気の遠くなる作業でした…
もっと予算つけてあげてください(感想として。後継者を育てるためにも!)
トラリンに会いに行きましょう!
被災された皆様が早く落ち着かれますように…
世界が平和でありますように…
感染症対策を😷(アルコール消毒だけではなく石鹸で手洗いも)