浅見光彦シリーズ番外、です。私、2冊目と思ってましたが3冊目でした(リサーチ不足でした。いけませんわ)。


これはなかなか…内田先生はあまり暗号とかトリックは使われなかったので…う〜となりながらも謎解きが終わると、なるほど、と。事務局の方、文章も読みやすいし、どなたが書かれているのかな〜と。



須美ちゃんは友達で花屋の小松原育代に誘われてバス会社のクイズに応募。問題を解くと正解者の中から抽選で「軽井沢旅行」に招待されるというもの。育代が交際中の日下部と行きたいようだったので須美ちゃんも協力することに。

ところが…これが…難しい…

私も全くわかりませんでした。なのに、須美ちゃんのエプロンのポケットから落ちたチラシを一目見て解いてしまったのが、光彦坊っちゃまでした。ヒントに辞書で調べてもいいとありましたが…「理義字」これが大ヒント。簡単にいうと、この人は強い?弱い?です。理義字はどちらでしょう?


そして、見事!軽井沢へ!

須美ちゃんは遠慮しましたが、大奥様からのお言葉もいただいたので、決心。ただ一つ不安なのは…軽井沢というと…光彦坊っちゃまをいつもたぶらかしているあの内田康夫がいるという事だけ。でも、軽井沢は広いんだからそうそう会うことはないわよね、と思っていましたが…声だけは聞こえました(あえて見ない)。


須美ちゃんの名探偵?ぶりは早くも何かを察知。この企画はミステリーバスツァー。乗車したときから始まっていたわけで、その違和感を誰よりも早く感じたのでした。確かめようとしてこの企画立案者の「多田光羽」に止められてしまうほど。

そして、そんな須美ちゃんを見込んでの頼み事が光羽から。


それは光羽の身の上話しから始まりました。彼女の母親はパズル作家で今回の問題は母親のノートから引用したもの。母親は軽井沢で出会った男性と恋をして結婚を決意したけど父親に反対されて未婚のまま出産。直後に亡くなったので誰も父親の事を知らない。自分はこの軽井沢に何か手掛かりがあると思って問題を出したのでどうか謎を解いて欲しいと。


育代と須美ちゃんの謎解きが始まりました。


軽井沢

不在の証

宝は登山の下、火山の上

(登山と火山にはサーカムフレックスという長音を表す記号がついてます。^←こんな感じです。ローマ字ですね。この気づきも光彦坊ちゃまからでした)


その他のヒントも母親のノートを参考にして二人は軽井沢の町を電動自転車で走り回ります。



軽井沢の歴史や説明、案内もふんだんに書かれていますので軽井沢に行かれた事がある方にとっては懐かしいと思われるのでは?


軽井沢はむかしは濁らずに「かるいさわ」と発音されていたそうです。そこからいろいろと発想が。光羽さんのお母様がパズル作家だったということも重要な要素でした。


先生の奥様がされているカフェ

先生が通われていたお蕎麦屋さん(『サラメシ』でも紹介されていました)

そして、何より驚いたのが東京に行った息子が住んでいる地名が出てきた事。やはり、何かとご縁があるのかな?

その他にもあれこれと。ジョン・レノンの好きなパン屋さんとか。


ご興味を持たれましたらぜひ、挑戦してください(私は理義字とサーカムフレックス、知りませんでした。ローマ字はなんか小学校だったかな校長先生が教えてくださいました。今は筆記体を習わないんですよね。どうしてかしら?意外なところで筆記体、知らないの?という場面がありますよ)。



能登半島を中心に被災された皆様が早く落ち着かれますように…

世界中が平和でありますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて😷