浅見光彦シリーズ番外…です。


浅見家のお手伝いさん、吉田須美子(新潟出身、27歳、独身)、愛称、須美ちゃんのパラレルワールドです。本編の須美ちゃんとはちょっと印象が違ってますが、そうですね「須美ちゃんのご近所物語」みたいな感じです。


第一話 花を買う男

須美ちゃんは毎日ご近所の商店街でお買い物です。年は親子ほど離れていますが「花春」の小松原育代とは仲が良く何かと訪れます。

そんな彼女に思いを寄せる日下部亘。大学で教えているという彼は毎日花を買いに。それも本数が決まっているという。何か意味があるのかしら?と育代も須美ちゃんも考えますが…何も浮かばない。夕食の準備中に何気なく呟くと、光彦坊っちゃまからヒントが…『百人一首』!

おふたりの名前が出てくる歌に注目(私は全く駄目。習ってないんです。どうしてかしら?)。

この恋、どうなるでしょう?


第二話 風の吹く街

いわゆる「都市伝説」の謎を解く須美ちゃんです。解いていくと、そこにあったのは友人思いの男の姿と子を思う母の姿でした。


第三話 鳥が見る夢

『風が吹く街』で親しくなった健太のクラスメイト美紀が飼っているオカメインコの「しずくちゃん」が、「予知夢」を見ると言って話題に。

それだけなら須美ちゃんも笑ってすませましたが、美紀ちゃんの母親の様子が気になりまたしても謎解きを。ここでもヒントをくれたのは光彦坊ちゃまで、今回は「種田山頭火」でした。


第四話 月も笑う夜

育代と日下部のことが噂になり始めて…

憤懣やる方ない須美ちゃんです。心配になって育代の元へ行くと、彼女は1冊のアルバムに思いを寄せていました。短い結婚期間で夫を事故で喪った育代にはアルバムは1冊でした。そして、須美ちゃんに夫の最後の言葉、「笑う月」の意味を探って欲しいと頼むのでした。

途方に暮れる須美ちゃんにまたしても光彦坊っちゃまがヒントを。今回は「安部公房」と「逆転の発想」でした。

夫の最後の言葉の意味を教えてもらって育代は、ある決心を。そして、須美ちゃんに大きなサプライズが待っていました。


最後は特別収録として、

『ある日の浅見家…会員番号1番 内田康夫』

が収録されています。


読んでいると浅見家は東京都の北区にあるので観光名所がチラホラ出てきて、なるほど、と。内田先生は北区主催のミステリー文学賞を創設されましたので。観光名所は大事です。

そして、第四話のポイントが「安部公房」なんです。安部公房は北区出身で今日(3月7日)が生誕100年になるそうです(安部公房ファンのヤマザキマリさんに教えてもらいました)。地元ならではの話題で締めくくりでした。



内田先生じゃないし、と思って読んでいませんでしたが…これからは読んでみます。

皆様もぜひ…



能登半島を中心に被災された皆様が早く落ち着かれますように…

世界が平和でありますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて😷





〈余談〉

息子が応援職員として石川県に派遣されていますが、彼によると、最初は水道が復旧していないのでお風呂はありません。体を拭くシートを持参してください→毎日温泉に入れる。

食事はカップラーメンかレトルト→食材はふんだんにあって美味しい。

避難所→快適

妹→兄の特殊能力ね。どこでもポジティブ。楽しむ。そうね…

母→小学生の頃からYMCAに入っていたのが役だった?山とかを自由に走り回っていたから。

仕事は?→大丈夫。地元の方とも仲良くしてる。

娘と暗いイメージの報道しか目にしてないんだけど?うん。3月になってNHKが給水の報道をやめたのは→岸田総理のXで水道復旧を知りました。今月中には解消とか。

個々の差はあると思いますが、明るいニュースも届けてください。