福田和代さんのシリーズ物でこの作品は最初の一冊となります(三冊まで出版されてます。おいおい追いかけます)。


滋賀県の犬上郡多賀町の山間にある小さな集落で惨劇が起きる。八軒十三名が住んでいるはずだが、男性が一人死亡し残りの十二名は行方不明。しかも村全体が焼失。地域を巡回する吉保巡査から当該住民の情報を得るが、他との接触がほとんどなく行き詰まる。榊という家が村を統率していたようでそこには高校一年生の「榊史奈」という少女がいるが、彼女の行方も同様にわからない…


〈梟〉…史奈達を周囲の人達はそう呼んでいた。


〈梟の一族〉は〈夜を統べる〉。史奈達は眠らない一族で驚異的な身体能力を有する。日々鍛錬。〈梟は生まれながらの戦士〉…歴史の陰に生きる一族…


その夜、祖母桐子は史奈に風穴に隠れ朝まで出てくるなと言った。散弾銃を持つ祖母にただならぬ物を感じたが命令は絶対。史奈は隠れ朝になって戻るとそこには…途方に暮れていると史奈が幼い頃に村を出て行った長栖兄妹が。自分達一家も襲われて母親は拉致され、父親は大怪我で入院中だと話す。史奈は知らなかったが祖母とはずっと連絡をとっていて何かあったら史奈を頼むと言われていて今がその時だから、と。


三人で東京に向かい、とりあえずホテルに泊まったが史奈は機を見て抜け出した。彼等が梟ではないとわかったから。史奈は祖母から教えられた梟の緊急避難先に隠れる。そこで知り合った前田から本物の長栖兄妹を紹介される。

そして、死んだと思っていた父親との再会。

あの閉鎖的な小さな村では将来が見えないし、お金を稼ぐ手段がない。そして、子どもの将来を考えると…村を出ていくしかない。一旦、村を出たらもう戻れない。それが村の掟だった。

父親とは再会できたが母親は行方不明。

父親は「眠り」の研究をしているという。それが梟の為になると思って。助手は「カクレ」の栗谷和也。梟として生まれても「眠る子」は一族には必要ない。総称して「カクレ」と呼ぶ。


長栖兄妹からの情報で村の惨劇には「郷原感染症研究所」が関与している事がわかった。その研究所には史奈の母親が勤めていたという。

そこに何があるのか、長栖の兄、諒一が就職の面接者と偽って中に入る。


なぜ、村が襲われたのか…

その理由がわかってきました。梟は村を長期間離れると「シラカミ」という症状が出る。それを防ぐ研究をしているのが郷原。彼もまた梟だから。彼はカクレから生まれた梟だった。だが、郷原の考えに賛同するふりをして村を焼失させた西垣という男は違った。彼もまた梟ではあったが…



この先、梟がどうなるのか、それを決めるのは史奈。梟の一族を統べる「ツキ」となったから。



ネタバレになるのであまり書けませんが、村の事件を捜査する結川刑事、偽の長栖兄妹は実は郷原の娘と西垣(警備会社を経営)の部下。そしてウルトラマラソンの選手の長栖兄妹。彼等を取材する記者の方喰、東京に現れたという偽の史奈、そして梟達と多賀神社…

これからが楽しみな作品でした。


それにしても、滋賀県が舞台とは…

アニメ化される『八咫烏シリーズ』も滋賀県が舞台。日吉大社に行きましたが参道から見る琵琶湖の景色は何とも言えない美しさでした。

神秘なエネルギーがあるのでしょうか…



現在の琵琶湖は水位が下がっておりまして、取水制限が…とも言われてます。雨は…降らなさそうです…





能登半島が落ち着きますように…

世界が平和でありますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて😷

(取材される皆さん、マスク😷です)

書いている途中でKinKi Kidsの剛君の結婚のニュースが(お相手はももクロちゃんの方で百田夏菜子さん)。おめでとうございます㊗️

明るいニュースでいいですね。