この夜、4人は逮捕されるはずでした…

『未明の砦』の書き出しはこの緊迫した場面からでした。なぜ逮捕されるのかもわからない。この4人はいったい何をしたんだろう?…


矢上、秋山、脇、泉原はその夜も活動拠点にしているアパートに向かっていました。途中でよるのはホットドッグ屋。誰が何を注文し、アパートまでは何分。そこまで瀬野は把握し人員を配置していました。隙間なく。そして予定通りなら彼等は逮捕され、メディアにその姿を撮影され、翌日には新聞に大きく載る…

警察はメディアに情報を売る。そして、世論を誘導させる。そこまでシナリオは出来ていましたが…そうはならなかった。4人は逃走…

翌朝に載るはずの記事が載っていない。報道もない。板垣は中津川に問います。


4人はホットドッグ屋にかかってきた見知らぬ男性の電話で危険を察知。偶然起きたタイ料理店の火事の騒動に紛れて逃げました。それぞれが勝手に。あの夏の場所を目指して…


電話をかけてきたのは…4人の動きを知るある会社関係者。彼もまたある人物から4人の情報を得てました。その男は彼等が何をしようとしているのかを逐一報告していました。だから、ホットドッグ屋も知っていた。でも、電話をしたのは…

ドラマに例えるなら、冠城亘が近いでしょうか…

小学生だった頃の自分を探したい。取り戻したいと思っている自分が…ただ教えた。何かが変わるかと思ったから…


翌日、いきなり何も説明されずに4人の捜査を命じられたのは南多摩署組織犯罪対策課の刑事達。上からの命令には従うものの納得できないでいる薮下は勝手について来る小坂と共に4人の足跡を追います。瀬野達は見つけて逮捕するだけでしたが、薮下は玄羽の死を探り、葬式の様子を聞き出し、宗像朱鷺子まで辿り着きました。そこで4人の過ごした夏を追体験して行きます。そして、彼等が勤めていた工場で見た工員達の怯えた姿が何をさすのか…考えるのでした。

この2人の刑事は『相棒』でいうところの「特命係」のような感じです。勝手に動いています。


4人は朱鷺子の家で一泊して、自分達の目的のために山を越えて逃げようと決めました。その途中でよったキャンプ場の売店で自分達が指名手配されたことを知りました。罪状は「共謀罪」ではなく「テロ等準備罪」。テレビからは繰り返しこの呼称が放送され4人が何をしたかが伝えられますがそこに真実はありません。4人はちゃんと組織として会社と交渉していました。報告会も開いていたしHPも作成していましたがないものとされ、会社に不満を持つ単なる反乱分子、危険人物として社会に認知されようとしていました。はるかぜユニオンの國木田達を知るという人物がインタビューを受け、いかに酷い組織かと熱弁をふるい、この後はテレビで弁護士やコメンテーターを使って批判させる。そうやって世論誘導をしていけばこの騒動は終わるだろう、そう考えた萩原でしたが…


インタビュー映像を見て、その影の位置から警察発表の前に撮られたものと気づいた記者2人。2人は最近引退した与党の大物政治家達を追っていましたが撤退させられていました。そして、そのうちの1人が(映像記憶の持ち主)両方のパーティーには萩原が出席していたことを確認していました。何か…ある。


会社側にある情報提供があり、この記者2人が会うことに。情報は指名手配されている4人がユシマと交渉した際に渡した書類でした。警察発表では「ない」とされている書類…



『相棒』でもありますが清掃の仕事をされている人は情報屋でもあります(この場合は純粋な気持ちからでしたが)。そして、ドラマだと少年2人がここになるでしょうか(象徴的な2人です)。


4人はどこを目指したでしょうか…



能登半島が落ち着きますように…

世界が平和になりますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて😷