久しぶりの益田ミリさんのエッセイです。


最初はミリさんの上京後の話です。

イラストレーターを目指して東京に出て来られたわけですが、半年ぐらい売り込みもせずにボーとしていた、というのを読んで、なんかそういう事が許される時代だったんだなぁと思ってしまいました。今はどうかなぁって。それに無職の女性の一人暮らしの部屋探しがいかに難しいか、という事。ミリさんに部屋をすすめてくれた不動産会社の女性、なんかいい感じでした。読んでるとミリさんって人に恵まれてるようなそんな気がします。ミリさんに何か力があるんでしょうか?

お金もつきかけたのでバイトを始めて、売り込みをかけるミリさん。いかにして売り、印象付け、記憶してもらうか?に腐心されてます。徐々に仕事が入り、本の出版へと繋がったわけですが、初めての新聞社のインタビューを受けた時のことが書かれています。他でも触れられているのでいい記者さん。あなたが一生懸命話されるから、あなたが売れたらいいな、と思ってと。


新聞社のインタビュー記事には校正は入りません。話した内容が伝わっていないこともままあります。ある漫画家さんは送られてきた原稿を自分で校正したら怒られたそうです。とある大作家さんはそのまま載っていて読者が驚いた、と聞きます。それはその新聞社の主旨からは外れてる内容だったので。さすがに変えられなかったのだろう、となりましたが真意はわかりません。そんな新聞社のインタビュー記事で応援したいと思われたミリさん。こういう記者さんだと今、起きてる様々なトラブルが少なくなるんじゃないかと思いますが。どうでしょう?


そして、コロナ禍へ。

ミリさんがいかに注意して暮らされていたか、が伝わりました。大阪の実家に帰れない日々…

久しぶりに帰省したときのお母様を思っての対応の数々…みんなが緊張していた頃…

ときおり挟まれる亡きお父様との思い出…

阪神が優勝しそうだと話されるお母様。お父さんが生きていたら喜ぶやろなぁって。残念ながらその年はヤクルトが優勝。でも、今年は優勝して日本一。お母様もお父様も喜ばれたでしょう。それほど、大阪ではすごい出来事でした。


そして、東京ステーションホテルの話しから遠野へ。旅が好きなミリさんらしい。今は自由に出かけられるようになったのであちこちに行かれてるでしょうか?

お友達からの「大阪には戻ってこうへんの?」の問いにもごもごするミリさん。人生の半分が東京になりましたね…


ミリさんのエッセイ読むと、心がほっこりします。



表紙も裏表紙もイラストが可愛いです。



世界が平和でありますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて😷

大阪は暖かいです。ひなたにいると寝てしまいそう…