初出は2016年ですが…事件が吉川英梨さんを追いかける、のでしょうか…


公安に所属していた麻希の元彼、広田が刑事部に戻り管理官に。

その彼が初めての指揮をとったのが、

『東中野母子営利誘拐事件』

『立川市残掘川女性全裸死体遺棄事件』

『野田市雑木林女性連続殺人事件』

『ヴィラ東中野三人殺し』

関係がないように見えた事件がもつれた糸を解いたら一つになった…そんな事件でした。


妻と息子が誘拐された、との一報に体制を整えた警視庁でしたが…逮捕に失敗。鉄道を利用した被害者の夫の行動に職員がついて行けなかったため、広田は休暇をとっていた女性班に出動を要請。麻希と夢美が向かいましたが、失敗…

被害者の行方もわからないままとなりました。

ただ、麻希と広田は夫である野原の行動に違和感を感じていました。


立川市の事件はかって、

で、麻希と一緒に行動した原田が捜査にあたっていましたが、女性の身元がわからないままでした。というのは、遺体が発見された前日に警報級の大雨が降っていたことで遺体の遺棄場所が特定できないままでしたが、聞き込みの最中にバックウォーター現象が起きたという事がわかり、別の場所で聞き込みをすると…いつも散歩をしているという老人からある場所を教えてもらい腐臭がすることから掘り返すと、子どもと女性の遺体が…

それが…誘拐されていた母子でした。 

原田からの連絡で麻希と夢美は現場に…


遺体は間違いなく野原の妻子でした。

が、捜査が進むにつれて、誘拐前日のあの大雨の日に付近を野原の車が通過している事がわかると、状況は一変しました。誘拐は偽装、でした。

何のために…

一方で身元のわからなかった原田の案件の女性は、麻希のヒントでようやく特定できました。

原田が被害女性の自宅に入ったところに麻希と夢美が到着。驚く原田に「海老名真衣子」は野原の愛人だったと告げました。


野原は三人の死体遺棄は認めても殺してはいない、と主張…麻希の判断は…

殺された野原の妻子はどうしてあの大雨の日に出かけたのか。抱っこ紐で子どもを抱いて歩いているのが防犯カメラに映っている。何をしに夫の愛人宅に向かったのか…

最初が「誘拐」というインパクトのある事件だったために見過ごされていた資料。その中に、野原の不倫を教えるメールが妻の携帯に。差出人は海老名真衣子の顧問弁護士。彼もまた彼女とは不倫関係にあり、あの日は連絡が来ない彼女を心配して自宅を訪れると、三人が死んでいた、と証言する。そして真衣子の衣類を持ち帰ったがその中に野原の妻のグリーンのカーディガンがあり、真衣子のものではないので捨てたと。麻希はこのカーディガンが…気になる。


雑木林の女性連続殺人事件は麻希と広田の元上司の妹尾と夢美の思い人の鍋島が担当。が、鍋島の思いもよらない行動が元で彼は人手不足の女性班の電話番に回されてしまう。だが、彼の突拍子もない発想は麻希にあるヒントを…

雑木林の被害者の一人は身元も直ぐに分かったが、もう一人のスーツ姿の女性が特定できない。防犯カメラで犯人の目処がたち逮捕に向かうが逃走される。だが、犯人宅から女性の持ち物が見つかり妹尾は被害者宅へ。そこに麻希が。驚くことに被害者は野原の住むマンションの真下に住んでいた…



ここから事件解決に向かいます。

(ネタバレではないですが)私の友人は男の子4人の母です。とにかく下の子は兄3人について行ってはあちこち擦り傷とか痣をつくる。かぜとかで病院に行くと痣の理由を訊かれて私が虐待してるみたいに言われるから病院に行きたくない、と。男の子ばかりの末っ子だよ!って。

また、いつもは優しいのに子どもをひどく叱るお母さんっています。その声だけを聞くと怖い人だわってなりますが…話してみると、お母さんもそうやって育てられたんです。母親にならないとわからないかもですが。叱られて育ったからそうならないようにしてるって努力されてますが…周りにはそう聞こえない…そんなギャップがあります。赤ちゃんはそれぞれ、泣き方も。娘は声も出さず涙がボロボロで私の母はそれで全てを許してしまう、と言ってました。そんな事を知ってもらったらなぁと読んで思いました。

タイトルの「通報者」の意味が読み終わると、その「重さ」がよくわかりました。


作品の最後で広田が麻希に公安から刑事部に移動した理由を話し、「お前はどうやって、公安刑事の夫を受け入れたんだ?」と訊きますが、麻希の答えは聞けませんでした。いつかはわかるでしょうか…


そして、女性班に鍋島君、異動してきました。彼の憧れの女性(好き)は麻希だそうです。どうなるかな?



世界が平和でありますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて😷

昨日の夜は雨と風と雷で寝られず。おまけに暑くて扇風機にタイマーをかけて寝るという事態に。11月なのに〜