図書館の返却棚にあったので借りて帰りました。

娘が先に読んでまして、ストーリーは知ってはいましたが…う〜ん、推し活はわかる。とってもわかる。が、母親でもある私には主人公のあかりちゃんの母親が理解できない。その事を娘に伝えると、どの本もお母さんとの関係がね〜と。それは横溝正史と継母との関係に近いのかしら?と問うと、そうかなぁ〜、う〜ん、次も読んで、

と言われたので、返却棚にあったらね、と。


そもそも娘がこの本を読むキッカケは、NEWSの加藤君が「自分はどちらかと言うと推される方なので、推す方の人の話しを聞いてみたい」ということで対談が実現。それを読んだ娘も読んでみた、という事でした。この対談が実現した年はお二人とも数々の賞を受賞されてまして、宇佐見りんさんは芥川賞を受賞されています。加藤君は吉川英治文学新人賞(噂の村山家の人々の記念写真。受賞された、村山由佳さん、今村将吾さん、武田綾乃さん、その後のご活躍も素晴らしいです)。裏話を娘から聞かされて面白くて。今村将吾さんとは年齢があまり変わらないのですけど…写真を見たら…ポジション的に…妄想が膨らむ写真です。村山由佳さんの貫禄が…緊張してる武田綾乃さん、四人の関係は?です。


↑を読んでいたので、読み始めて最初に思ったのは、「日本語になってる…」でした。↑では娘に「何語なの?」と訊きましたが…とっても上手い文章。特に推しについてのブログの文章は素晴らしい、そう思いました。


主人公のあかりちゃんの推しがファンの子を殴るという暴力事件が起きたところから始まります。なぜ、自分の推しがそんな事をしたのか…

考えるあかりちゃん。ブログに自分の考えを書いて行きます。あかりちゃんの推し活を読んでいくと、私の推し活など赤ちゃんレベル、と実感。推しの発言を全て書き留めていて推しを理解しようとする。投票があるなら順位を上げるためにバイト代の全てを投資。どんな事も見逃さない。だから、感じた違和感。それが何を意味したのか…


あかりちゃんは母親と姉の3人暮らし。父親は転勤で海外。一緒に行こうと思っていたら実の母親に止められた。姉は大学生で母親も働いている。

あかりちゃんは高校生だった。進級できないとわかって中退した。バイトは推し活のため。これだけ働いたら、CD1枚、アルバム1枚と思ってる。コンサート代にはこれだけ。その計算はできるけど、後は何もできない。お客様の注文も予想外には対応できない。部屋の中は物で溢れてる…


祖母が亡くなった。

誰も住まなくなった家にあかりちゃんは引っ越した。就活するからと言って。でも、何もしていない。部屋は物で溢れてかえってる。洗濯をしても干しっぱなし、取り込むことができない。雨が降ってもそのままにしてある。絞ればいいかなって思うていど…

できるのは推し活だけ…


推しがアイドルでなくなったとき、あなたはどうしますか?…


私が疑問に思ったのは、あかりちゃんは何かしらの寄り添いが必要な存在。なのに、一人暮らしさせている事。何かしら問題を抱えているのが分かっているのに一人暮らし。小説の中ではなく現実でも同じような話しを聞いて、何かあったら?とは考えないのだろうか…と思う。家庭には家庭の事情があるのだろうとは思うけど…

何かあった事を知ってるから心配してしまう。

親も疲れてしまってるんだろうとは思うけど…


最近のJの問題でファンの方々のつぶやきがSNSで流れてくる。その知識が凄まじくて…驚く。以前からその情報収集能力はすごいな、と思っていたけど、これほどとは思わなかった。今、告発している方々の過去がこれほど残っているなんて…

先のことは誰もわからないけど…

世界のいろんなことが繋がってる、そんな気がします。より良い未来へ…


タイトルも秀逸…



世界が平和になりますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて😷

(今はインフルエンザのほうが多いそうです)