久しぶりの『透明なゆりかご』でしたが、重いお話しが多かった、です…


第㊺話 マリエさんの赤いバラ

知的障害のあるマリエさんのお話しでした。赤ちゃんができたことは分かるけど、産むこと、育てる、ということは理解できない。知的障害があると分かった時点で親は育児放棄してしまい、おばあさんが世話をしていました。大きな家で、何もない部屋で育ったマリエさんの赤ちゃんは「赤いバラ」。中絶するたびにおばあさんがそう言って大事に育ててました。そして、また1本増えました。柚月裕子さんのデビュー作の、

がこのテーマを扱っています。よければ読んでください。


第㊻話 性的暴行

性的暴行にあった女性の話しでした。法律が改正されましたが、この作品が発表された頃はまだ刑は重いとは感じられない状態で、被害にあった女性がその後、どうなったかが描いてあります。


第㊼話 第㊽話 特別養子縁組

妊娠した後で夫の嘘がわかり生活が破綻。堕したくてもお金がない。でも、何よりも赤ちゃんを感じるから…と話す妊婦さんに先生が「養子縁組」の話しをされます。制度は「普通養子縁組」と「特別養子縁組」。今回は後者になり親子関係は消滅します。そう決めて彼女はゴールのない出産に向かいます。

受け入れる側は「子どもの性別、病気、障害の有無は問わない」と。他にも厳しい条件があります。海外では双子の1人に障害があったからと引き取らないケースがありました。ない子は引き取られたのですけど…日本でも養子縁組ではないですがトラブルがありました。

ここで紹介されているのはとても上手く行ったケースだと思います。


第㊾話 第㊿話 出産の後で

産後うつになったお母さんのお話しでした。最初は心配になるほどの産後ハイだったのに、お子さんの病気がわかると産後うつに。本当は妊娠中からうつだったのかもしれない。若いお母さんは必死に頑張っていた?看護師にできることは?と師長さんが話されます。「寄り添って、自分たちの仕事を全力で果たす」


重いお話しが多かったのですが、描きおろしの『小沢さんのこと』は面白く(病院で1番の美人看護師だけど武闘派)、ドラマ『透明なゆりかご』の撮影現場におじゃまされたときのお話しもとても和みました。ドラマ観ました(Netflixでもしてると思います)。






世界が平和でありますように…

コロナとインフルエンザに気をつけて…

感染症対策をしてくださいね(文化祭後の状況がとても悪いと聞いたのでぜひ対策を)