サブタイトルは〜未来へと続く誓い〜


この巻では柚子と怜夜の結婚式当日まで描かれてます。ようやく、なのですが…そこまでに至るドタバタがあちこちに…


大学を卒業したら結婚する、のは決定事項なので、四年生になった柚子はそろそろ結婚準備に入りますが…

まず親友の透子が妊娠で大学を退学。花嫁を大切にする妖ならでは、でした。

柚子の大学での仲間は東吉と蛇塚になってしまいましたが、特に蛇塚は花嫁と結ばれなかったので今後を心配していた柚子達でしたが、蛇塚に、彼女が(雪女系)できました。めでたし!二人とも卒業後はそれぞれの実家が経営する会社に入社する予定で進路も決まっていますが、柚子は…

東吉から花嫁を外に出す妖はいない。ましてや鬼龍院の花嫁が外で働くか?と言われて納得はするものの、やはり働きたい、という思いは強くて…


何か自分のしたいこと…


そう考えた柚子はまずは料理教室へ通う事に。結婚を控えて忙しく働く怜夜にお弁当(フリフリエプロンの小鬼達が手伝います)を届けますが、そこで怜夜に抱きつく女性、「芹」が…

怜夜の幼馴染みだと言い、その夜からは屋敷に住む事になり、柚子は…複雑というか…好きになれなくてそれとなく怜夜に言いますが芹が出て行くことはありませんでした。結婚式の衣装選びについて来る始末…ところが、やっと届いた色打ちかけに墨汁が…犯人は芹だと霊獣の猫達は言います。さすがに我慢できなくて芹を追い出して欲しいと怜夜に柚子は言いますが…本家に行って来るとだけ…その後、芹は千夜から国外に行き二度と帰国しないように、と命令されます。

芹の行動を許していたのは怜夜ではなく千夜でした。理由は二人の結婚に納得していない者がいるから。鬼龍院本家の当主としては一族の反乱分子は早めに摘みたい。芹はどう動くのかと見極めていたのでした。


そして、柚子の元に両親から手紙が届くようになりました。反省している、会いたい、といった内容の手紙を何通も…

かっては両親に愛されたいと願っていた柚子。透子からも結婚式に呼ばなくていいの?と訊かれたし…会えるならと考える柚子でしたが怜夜が許してくれるはずもないし、と考えていると龍が連れて行ってやろうと言い出し、龍の背に乗って両親の元へ…


でも、両親は両親のままでした。キッパリと諦めのついた柚子は帰ろうとしますが…

これこそが反乱分子の仕組んだ事でした。



怜夜から料理学校の許可とその後の予定も聞かされて柚子は…


透子は無事に女の子を出産し、柚子は結婚式となった春でした。鬼龍院本家で行われた式、あの桜が満開でした。



これで一旦、終了して次は「新婚編」。

どうなるでしょう。

五巻も千夜さん活躍で嬉しい私でした(ふと、思いましたが『わたしの幸せな結婚』も強そうに見えないけどすごい能力の父親と個性的な母親という組み合わせ、息子は苦労しますわね〜)。



世界が平和でありますように…

コロナと熱中症に気をつけて…