サブタイトルが「私も子どもたちも大きくなりました!編」(番号は498)です。
さーたり先生の3人のお子様についてと学生時代の先生の活躍等(?)が詰まった1冊です。合間に先生の真面目なコラムが入るスタイルは変わりません。これで、さーたり先生の主な作品は全て読んだことになります。

ここ何年か医学部の入試に関して様々な問題提起があって、さーたり先生もテレビ出演されていたようです。最近も公判がありました(こちらは不正入試)が、医学部に通われていた息子さんはどうされたのでしょう?SNSでいろいろと公開されてしまっていたので…
元国家公務員の方もSNSで発信されています。なんとか働きやすい(国家公務員が。息子に訊くとその人はキャリアになると思う、そうです)職場にと思われて。
さーたり先生も「無給医」という立場でしたから。コロナウィルスのことも考えると「働きかた改革」は必要だと思います。


Episode.1 子育て真っ最中!
3人のお子様達のあれやこれやです。
長女のむーちゃんの驚異的な記憶力に驚きましたが、うちの娘もそうでした。限定的というのも同じで、方向音痴も同じでした。将来役に立ちます(ちなみに娘は1日の来館者の人数、貸し出した本、予約の本、その他inputされます)。
次女のなーちゃん、下ネタ期だそうです。うちはなかったんですが…
長男のしょーくんはイヤイヤ期で、お店でも気に入らないと服を脱いでしまう…これもうちはなかった、です。
ママ友の本の評判でレンジを使う時短料理が好評と知ったさーたり先生でしたが…なーちゃんのお飯事が、「チン!」だけと知ってお料理に励まれてます。リアルお飯事の現代版です。とてもよくわかります。家庭の事情が…

 Episode.2  オタ活は大事なエネルギー源
さーたり先生が腐に落ちたのが小学生(本屋でBLアンソロジー本に出会い禁断の扉を開けたそうです)で、17歳で18禁のBLを描き、両親に読まれた高3の冬の黒歴史とありました。受験よりコミケを取った先生でした。娘より、そういう場合は祖父母宅に送るのが常識だそうです先生。
娘も先生も好きな『結界師』、同じような感想で同じように泣いた!(先日完全版が出版されて2人とも表紙だけで泣けるんだとか)みたいです。
好きな推しの抱き枕にアクスタ…
そんな世界です。

Episode3.おいしゃさんのつくりかた
入試のエピソードが最高に面白いのに、入学式でまず出会ったのが女子力カースト。娘によれば当然ある!そう。医学部と看護学部では圧倒的に綺麗オーラが違うようです。
解剖学の実習にテスト。そのテストで移動する際の曲が「アホの坂田のテーマ」…
でも、ここで話された「献体」の理由の昔と今との違いに時代を感じました。今は独居老人とか経済的な理由があげられるんだそうです(昔はお願いして何とかでした)。
6年経って国家試験。先生はテストで下位100位内だったとかで心配だったそうです。
医学部でもいろいろとあって経済格差を感じるクラブ活動、国家試験に向けてケアの厚い学校等あるそうです。

 Episode4.私も子どもも成長期!
ここでは5年ぶりに現場に復帰されてオペをされる先生が。そこには自動縫合機というものが。先生も知らなかったとか。オペをした身としては縫合って先生の技量がよくわかるんですね。テープの貼りかた一つとっても。私の場合、大学病院の先生はさほど。開業医の先生は神経質で傷に沿って目立たないように細ーく貼ってくださいました。見た目も大事って。それが自動なのか…
さーたり先生の10年前は研修医の方にとっては伝説になっていました。

お子様達もどんどん成長されていて将来が楽しみです。医者にしかなれない(知ってる限り医者だらけのさーたり先生一家)と思っていたむーちゃんでしたが、いろんなものになれるとお母さんに教えてもらいました。


SNSでさーたり先生は近況を書かれているのでわかりますが、今は大学病院は退職されてはいますが、外科医としてまだまだ活躍されると思います。


とても楽しめたし、為にもなったさーたり先生の4冊でした。



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