これはシリーズ物の二作目だったと。「霊験お初捕物帳」みたいなタイトルが副題でついていたと思います(違っていたらごめんなさい)。
主人公のお初は不思議な能力があり(死体とかに触るとその人の過去が見えるといった類)、その力を生かして兄である直次の捕物の手伝いをしています。今回は言葉を理解する猫の「鉄」も 一緒です。彼はとってもいい味出してます。もう一度会いたい。
この作品は「神隠し」がテーマです。強い風が吹くと若い娘がいなくなってしまう。その中にも様々な場面が用意されていて記憶に頼ると、姉がいなくなったのに悲しまない妹、一人残されていた下駄屋のでっちさん。帰る所も食べ物も無かった所をお初に救われました。ここの主人は娘殺しの罪で捕まり釈放され自殺しました。何かがおかしいとお初は考え、右京之介と共に真相を究明していきます。この右京之介さん名門のお家柄ですが 剣術が駄目です。算術を学ぶ為に今は勘当中です。二人は前作で知り合いました。以来、ほほえましい関係です。
お初は鉄の力と右京之介の眼鏡を借りて敵と向かい合います。結果はともかくお初は頑張りました。ラスト近くの右京之介の言葉が(愛の告白かしら)胸をうちます。お初ちゃんわかったかな?
このシリーズはこれ以降出ていないので書いて貰えないかなぁと思ってます。

空からね
降って来る砂
黄色だね
遠い国から
来るの 悲しいね

Pray for Japan

ビンラディン氏が殺害されたとの報道。世界は何処へ行くのか。