乃南さんの作品は長くて読むときは覚悟がいるんですが、これは短編四作品です。私の好きな「音道貴子」さんです。(短いと拍子抜けすることもあります。贅沢ですね。)
タイトル作だったかどうか記憶が定かではないのですが、多分そうだろうということで。レイプ未遂事件が発生したと通報を受け貴子が現場に急行すると、逮捕されていたのは羽場昴一、貴子の恋人(この方どうなったんでしょう。確か一回別れて、また帰って来て、目はどうなったんでしょうか)。冷静に対応する貴子。二人の関係は秘密。被害者の女性が行方をくらませてしまった。捜査をする貴子。やがて、女性は大手新聞社の社員だとわかった。彼女は何故姿をくらまし、嘘をついたのか。そして連続して起きているレイプ事件との関連は?
犯人はもちろん逮捕されますが。理由が何か情けない。短編だけど凝縮されてます。
作品とは関係ないですが、音楽関係の社長さんのツィを偶然見る機会がありました。う~ん社長さんか。内容は真実を知らないので言う事はありませんが、本人だと信じるなら株は買いませんね。言葉はもっと大切にしないと。大切にしすぎる官僚も困りますが。会社って難しいですね。
犯人は社内での力がなくなった肩書きだけの人でした。彼は何処を見て仕事をしていたんでしょう。犯人である自分を庇ってくれた社員の彼女の顔を、彼は覚えてませんでした。

闇のなか
止まった世界
動けない
光ある場所に
戻りたいのに

Pray for Japan