多分、「医療ミステリー」という文字に誘われて読んだはずです。私は病院が息抜きになるほど通い、結婚してからは大学病院に派遣で事務してました。
事件そのものは?マークが付きそうでしたが、人間関係が興味深かったです。
特に事件の核がDVだという点です。私は出席した人権講習会でDVを知り、考え方か変わりました。それは二次被害者と呼ばれる子ども達に対してです。話してくださったのは偶然出席されていた当事者の方でした。離婚後、お子さん達から罵声を浴びせられるようになったと。理由を聞いてもわからない。ただ出て来ると。それが夫から言われ続けた言葉であると気が付いた時、自分のせいだと思ったと言われました。そこに「あなたは悪くありません。自分が悪いと思わせるそれがDVです。DVは死んでも治りません。」と発言された方がいました。心理関係の資格を持っていると言われてました。そこからまた議論が続いて行きました。私はそれ以来、自分はちゃんとした言葉を使っているだろうかと考えよるようになり、学校側が対応に苦慮している子ども達の背景が気になるようになりました。子ども達にも話して注意して見てあげてと伝えました。私と娘が話しているのを聞いた娘の友人が「親子なのに敬語で話すの?」と聞かれたと言うと、息子は「だから嫌なんだよ。外で話すの。」と。私達の言葉はここでは?みたいです。標準語なんですが。
で、作品に戻ると犯人は二人、その一人がDVの被害者でした。言葉はとても重いものです。

暗闇に
天を仰ぎ見る
満天の星
変わらない夜空
道標と信じる

大震災の地に春の息吹を。

Pray for Japan