この作品は最近読み返しました。そして14年も前に「臓器移植」、「脳死問題」を扱ってらした先生に改めて驚きました。
これはテレビドラマには向かない作品だと思っていたので、ドラマになって見たときのあまりの酷さに落胆しました。描き難い内容なのでしない方がまだ良かったです。
内容としては戦時中にまで遡り、足尾銅山で当時何がされていたのか。それも「七三一部隊」が。これがそもそもの発端です。そこから事件が起こり淡路島へ、長門市へと浅見さんは旅をし事件を解決して行きます。
脳死に関しては先生が執筆された当時とは法律も変わりました。大きな相違点は子どもへの移植と家族の同意だけでも、といったところでしょうか。
私自身は献体するつもりなので臓器移植というのは頭に無く、子ども達に聞くと「嫌」と。即答でした。考えた事もないようで「自分の物」という意識が強いようです。だから、こんな話をします。移植してもらった子ども達。一人の子は反対の立場になったら「使える臓器は全部あげる」と、自分は貰って生きてるからが理由。もう一人の子は移植した後からMichael Jacksonが好きになった。それまでは知らなかったし、歌もダンスも興味が無かった。でも、今は大好き。自分に心臓を提供してくれた子が大好きだったのかな?って、思ってるって。少しでも気に止めてくれたらと思ってます。
もう一つ先生が問題提起したのが「医者の倫理感」でした。この二つが連鎖していくのでした。

今日から4月です。私の住んでいる所は暖かく春を感じます。大震災の地にも春を願います。

春の季語
蒲公英 さくら
探してる
まだ、早かった?
ううん そこに…

Pray for Japan