読み終わって、よくニュースになる「警察官の不祥事」、これはそうなるわ…でした。無理ないわ…安沼さん、いつも「ガチャ」外してる…


今は転職されていますが警察官人生を20年、おくられた安沼さんの日記です(こういうシリーズ本がある事を初めて知りました。「職業」と「人生」を読む!ドキュメント日記シリーズ。本との出会い留置係のときだそうです)。


第1章 ようこそ警察学校へ

いわゆる「教場」ですね。私は吉川英梨さんの「教場シリーズ」を読んでいて本当にあるのねって感じで。そして、これだけ厳しい訓練を受けているのにどうして不祥事?と思いましたが…無理ないわになりました。目立たないし体育会系でもない安沼さんにとっては大変な教場時代で、卒業式では泣くまいと思っていたのに泣けた、とありました。それも厳しい教官の前でって。これは息子の友人も言ってました。泣けるんだって。


第2章 配属ガチャ、ハズレました

最初は交番勤務から。個性の強い方々が上司で大変そうです。まぁ職場は人間関係ですよね。安沼さんはずっとこれで最終的には転職されました。

その中に素行があまりのお嬢様をバスタオル一枚(お風呂上がり)で締め出した、という案件が。読んでたときに阿部さんの事件があったので重なってしまいました。地域警察官の仕事の評価は「職質検挙」と「交通取り締まりの件数」だそうです。思い当たる事…息子、金髪で前籠の壊れた自転車に乗っていたときによく職質受けてました(無理ない)。そして、全国的に報道されているかどうかはわからないですが、兵庫県のある市で起きた母娘殺人事件。容疑者を職質して事件現場まで送っていった、という事で関西では大々的に報道されました。この本を読んで職質された方、大丈夫かな、と思ってしまいました。

この後は機動隊員に。さまざまな資格があるのだと初めて知りました。機動隊員としてはガチャ外れませんでしたが同室になられた方が自殺されました(おそらく)。最近もニュースになっていましたがこの本を読むと、何となくわかるような気がしてしまいます。


第3章 事件は✖️✖️で起きている

機動隊員には満期があるという事も初めて知りました(5年か3年で昇進に関係)。この後が大変な外れのガチャだった安沼さん。「社会不適合警官」のいる交番に配属されました。どんな職場でもいるどうしてあなたがここに?です。ただここで「職質検挙」をした安沼さんでした。評価点高いです(お祝いの言葉をかけられる)。

その後、留置係へ。ここではわりと穏やかに過ごされた安沼さんでした。そして、念願の刑事へ!担当は外国人犯罪。ところが署内では外国人犯罪はほとんど起きないのでした。署の幹部は「偽装結婚」の取り締まりを強化するようにと言われたとあって「入管法」の改正をやりやすくするなどの狙い?と欄外に記載された安沼さんでしたが、最近の動きを見ていると効果あったのでは?弁護士さんも何とかしたほうがいいと思いますけど…


第4章 さよなら、桜田門

安沼さん、本部の留置係への人事異動となりましたが、ここで転職を決意されました。上司の無茶ぶり、警察は年功序列で誰も逆らえない。年数が長くなると無法地帯になり部下もそうなってしまう。逆らうと虐めの対象になる。安沼さんがこれで苦労されていたときにコロナ禍となってしまい、その対応にあたっているときにこの「ヨレヨレ日記シリーズ」に出会い転職決意。


そして辞職の辞令をもらった際に一通の手紙を渡しました。それは告発文です。本庁の留置係の元上司への。いろんな思いから書いたものでしたが安沼さんの思いは届かずで口頭で注意すると言われました。いつまでもこの組織は臭いものにフタをする…そう思って桜田門を後にされたのでした。


退職後の送別会は辞退した安沼さん出したが、教場時代の教官とはサシで送別会。ただ話すだけ。退職理由を訊かれる事もありませんでした。安沼さんは本ができたら真っ先に送ると書かれていました。恩返し、と。


今は法務技官になられた安沼さんは3人のお嬢様のお父さん。最後のシーンでの会話が微笑ましい。「パパはおまわりさん」が自慢だったお嬢様達に「なんでおまわりさん辞めちゃったの?」と訊かれて答える安沼さん。いい答え…




6月になりましたが台風が来そうで。皆さまお気をつけて。梅雨入り前なのに早い…


久しぶりに北欧ミステリーを久山葉子先生の訳で読みました。キッカケは娘で「夫夫」は誤植ではないかと。母はこの方の本をたくさん読んでるんでしょう?と訊かれ(訳者紹介のところを読むと全て読んでいました)、なかった?と。調べてみるとこれは誤植ではなく男性同士のカップルの場合の表現、女性同士は「婦婦」でした。二人とも「へぇ〜」と。そして🇸🇪の事情を説明(久山葉子さんの本からだけど)、だから主人公の立ち位置は少しも不思議ではないの、と。あと、鰊ばかり出てくるから(作品中に鰊バーガーが出てきて主人公でなくても…無理)と。娘の作品の説明が面白くて最初は読むつもりはなかったのですけど読んでみたら、明るい北欧ミステリーで今までにないもので楽しめました。娘、ちゃんと防犯カメラあるよ、Nシステムはないみたいだけどって(ベックストレームが捜査した事件で私が🇸🇪には防犯カメラやNシステムはないの?とさんざん言っていたのを覚えていたようで)。


作品の舞台はエステリエン、🇸🇪の南端にある風光明媚な場所だそうです(都会ではなく田舎)。そこにストックホルムからやって来たのが国家殺人犯所属でスウェーデン屈指の殺人捜査官ピエテル・ヴィンストン。娘の16歳のバースデーパーティーに招待されたから。娘は元妻と妻の現在のパートナーと暮らしてます(元妻の再婚相手はとても裕福)。ヴィンストンは一人。娘から新しい恋人をマッチングアプリで見つけたら?と言われているくらい。ただ彼の拘りから無理じゃないかと。常に三揃いのスーツを着て、ピカピカの革靴を履いていないといけない性格。おまけにスーツに髪の毛1本着くことも許さない。常にコロコロを持ち歩いている。そんな彼に元妻は猫付きのコテージを用意。理由は彼の体調を思って。娘の為には本当だが、実は最近彼は捜査中に意識を失ってしまうということがあって医者から休養を勧められた。妻は心理学者でパーティーに来るという元夫を不信に思って調査した結果が猫。この猫が実は…となったのでした。


娘のバースデーパーティーは盛大に行われて楽しいものでしたが、そうでもない人達も。というのはこの風光明媚な場所に無機質な建物を建て売り出そうとしているジェシー・アンダーソンも招待されていたから。彼女は有名なメロドラマの女優で不動産ブローカー。パーティーには平等に招待したという元妻の現夫だったが、彼女に対して反対の声をあげている人達もいたわけで…まぁな雰囲気になるもそこはバースデーパーティーだから。そして、ヴィンストンはジェシーから内覧に招待された。高価な物件の内覧に。とても公務員の給料では買えないのに。断ろうとしても元妻が受けてしまった。


招待されたのは3組。ヴィンストン達は最後。だが、呼び出しても誰も出てこない。不信に思って中に入ると、ジェシーは釣り針の彫刻の上で亡くなっていた。


休暇中なので捜査には参加しないと決めていたのに、警察官があまりにも、あまりにも場慣れしていないから口を出してしまった。そうすれば、あなたは?となり、ヴィンストンが名乗ると捜査に協力をと言われ、署の唯一の捜査官、トーヴェ・エスピングと行動を共に、になってしまった。これに喜んだのが娘。父親の解決した事件のポッドキャストを聴くのが楽しみな16歳。ヴィンストンに事件?事故?と訊いてくる。本来ならダメだが休暇中だからと思って言ってしまう。「事件」と。だったら解決しなきゃと励まされてしまう。


ヴィンストンとは真反対の清潔感を持つエスピング。彼女の車に乗る際には新聞紙をシートに敷かなくてはとても乗れない。そして、調べれば調べるほどジェシーはトラブルばかりで嫌われていた。彼女に好意的な人物が見つからなくても不思議ではないほどに。最初は事件として扱う事に反対ではなかった署長が事故として処理するように言い出してしまう。何があったのか見当もつかない。だからと言って手を引くような二人ではない。エスピングはヴィンストンの事を邪魔でしょうがないけど彼の力は必要だと、悔しいけど認めざるを得ないと思ってる。ヴィンストンは…彼女の勘を認めてる。


エスピングの地元ならではの行動力が見つけ出したものと、ヴィンストンの気づきで事件は解決へと…なったでしょうか?署長の心変わりの理由としては黒幕の存在がありました。お金の流れを追う、これはヴィンストンならでは。そこから導かれたものは…エスピングにとっては痛手となるものでしたが、捜査はしたい。なら証拠、これしかない。小さなコミュニティだと一つの事件がキッカケとなって崩壊することがありますが、エステリエンがそうはなりませんように…



↑早く読みたい次作です。

ちなみに「婦婦」はエスピングでした。




昨夜の第一報に驚いた阿部監督の逮捕。今日はもう辞任と。家族間のことはわかりませんが一瞬にして全てを失われてしまって…

言葉もないですが、監督もお嬢様も、そしてご家族の皆さま心を大切にしてください。

だいぶ間が空いてしまいました。

GW中にもちょっとずつあれこれ読んでいた作品の一つです。現在放映されているドラマ、

の原作です。ドラマの放送が始まったとき、私は

がお気に入りで同じような話かな?と思って何となく見てました。なので原作があると知ったのは最近でした。たまたま娘がGWだし長く借りれるから原作を借りてきてあげる、と言って我が家にきたのが、

です。


読み始めて、???人物設定が全く違う。性別も年齢も行動も…読み進めて思ったのは、


「文字の神さまが降りてきた」


この強烈に印象に残るフレーズをヒントにドラマを作った?でした。そして、この作品、とっても緻密!これを映像化してわかりやすく伝えるためには…↑がベストなのかもしれない。そう思いました。アンソニー・ホロヴィッツさんが密室殺人は日本人の作品が素晴らしいと絶賛されていましたが、この麻見先生もそうかも…と。点と点が線になって繋がるまでが複雑。私はミステリーにおいての「掃除屋」を初めて読みました。娘はキアヌ・リーブスの「ジョン・ウイックシリーズ」に出てくるよ、現場を綺麗にする人の事(証拠隠し)だよ、と。この掃除屋さんが最初に出てきたので、犯人は別だとして、殺された人は誰?と。持ち物も何もないので警察としては被害者の身元確認をどうするか、から始まります。


そこで白羽の矢、「捜査一課文書解読班」班長で文字マニアの「鳴海理沙警部補」と「矢代朋彦巡査部長」が取り組むことに。ドラマとは違って大変活動的な鳴海警部補です。ドラマでは現場には臨場(日焼けはダメ)しないし捜査会議(盗聴する)にもでない。残業はしない。徹夜なんてもってのほか。矢代巡査部長はドラマでは女性。鳴海警部補は年齢が…かなり上がってます…


見事に最初の被害者の身元を判明させた文書解読班。そして、次に起きた殺人事件の現場にもゴミ箱の下にアルファベットのカードが残されていました。この何枚かのカードが意味するもの、これが事件解決に繋がるとは誰しもが考えるのに…わからない。文書解読班もなかなか解読できない。


鳴海警部補の使う「文章心理学」、これを駆使して事件解決へ。事件の複雑な構造を文字化してミステリーに仕立て上げる。すごい作家さんだなというのが初めて読んだ麻見先生の感想です。



そして、『未解決の女』を最初から見なければと思ったのでした。矢代巡査部長が警察官になった動機って今シーズンの黒島結菜ちゃんの動機でしょうか?その動機となった事件を追っているうちに詳しくなったのがカメラ。その知識が今回の捜査に役立った。原作でも…解決してるのかな?とちょっと気になりました。


娘、次も借りてくる?の問いに、少し間を空ける、と答えたのでした。



週末は暑いそうですね。大阪は今は雨が降っています。雷がずっと鳴っていたので…

気温差に気をつけてくださいね。